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ASPワールドツアー第8戦『ビラボンプロ ムンダカ』終了!

2007-10-15 更新
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(写真は優勝したボビー・マルティネス)

ASPワールドツアー第8戦『ビラボンプロ ムンダカ』は、コンテストピリオド最終日となる現地時間10月14日にセミファイナルとファイナルの計3ヒートが行なわれ、全てのスケジュールを終了。
このイベントは序盤からウネリが小さかったため、メイン会場のムンダカの近くにあるバキオでヒートが行なわれていましたが、ファイナルデイはレフトのポイントブレイク、ムンダカで開催。
サイズは3ftと小さく、本来のムンダカの波とは言えなかったものの、極たまにロングライド可能な波も入っていました。

今シーズンのタイトルレースを争っているミック・ファニング(AUS)、ケリー・スレーター(USA)、タジ・バロウ(AUS)の上位3人がセミファイナルに進出。さらにもう一人は昨年のこのイベントの覇者ボビー・マルティネス(USA)と、ファイナルデイはどのヒートも目が離せない興味深い戦いとなりました。

そして、ファイナルまで勝ち上がってきたのはボビーとタジ。序盤からボビーが主導権を握り、6pt台と8pt台をまとめてヒート開始15分後に早くもタジをコンビネーションスコアに追い込みます。タジも終盤に9pt台を出して追い上げましたが、終盤にも8pt台を出したボビーが僅差でタジを抑え、2年連続でこのイベントの勝者となりました。
「1週間位前にこのイベントで優勝する夢を見たんだ。実はフィアンセにさえも言ってなくてね。その夢から覚めたくなかったよ。それはリアルに感じられるもので、こうして実現もした。この結末って不思議だよね。どこで勝つのも嬉しいけど、ここでは昨年も勝って今年もだから...。素晴らしい思い出がよみがえったよ。」とボビーは嬉しそうにインタビューに答えていました。

ボビーは今回の優勝で一気にポイントを稼ぎ、レイティングを13位から6位にジャンプアップさせ、来年のリクォリファイをほぼ確実なものとしています。そして、このイベントで史上初の2年連続勝者にも輝いています。

一方、破れたタジは、「波が小さくて速過ぎ!ボビーはその波でもかっ飛んでたし(笑)。これじゃ~ファイナルは絶望的!何にも出来ないよ!と言ったよ。でも、潮が少し上げてからはフェイスが出てきてヒート後半に9.33ptを出せた。あともう少しだったんだけどね。本当にきつくてイライラしたけど、ボビーはリップしていたから。それしか言えないよ。」と悔しそうにコメント。

タジは今回の2位で、ミックとケリーの両者とのポイント差を縮めており、タイトルレースをより興味深いものにしています。もし、タジが次のブラジルで優勝するか、ミックより順位が上になれば、最終戦のハワイにタイトル争いが持ち越されることになります。


なお、セミファイナルでボビーに負けたとはいえ、しっかりと3位に食い込んだミックは、次のブラジルのディフェンディングチャンピオン。もし、ミックがブラジルで再び優勝すれば、ケリーとタジが何位になってもミックのワールドタイトルが決定します。
「ブラジルのイベントは調子良いからね。まだ気は楽だよ。シーズン初めから、ブラジルかハワイまでもつれ込むと重々承知していたから、心配はしてない。これまでのキャリアでも残り数試合でレースが決まるということがあったけど、今回は初めてのポジション。気分は良いよ。」とミックはコメントしていました。

さて、ASPワールドツアーはミック優勢のまま、あと2戦を残すばかり。次は10月30日からブラジルで開催される第9戦『ハングルーズプロ』
ブラジル南部に位置する大西洋に面したサンタカタリーナが戦いの舞台になります。

■ASPワールドツアー第8戦『ビラボンプロ ムンダカ』
1位 ボビー・マルティネス(USA)
2位 タジ・バロウ(AUS)
3位 ミック・ファニング(AUS)、ケリー・スレーター(USA)
5位 フィル・マクドナルド(AUS)、テイラー・ノックス(USA)、ジェレミー・フローレス(FRA)、ビード・ダービッジ(AUS)

photo: ASP Covered Images