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『ビラボンプロ ムンダカ』途中結果!

2007-10-12 更新
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(写真はこのイベントで9Xに望みを繋げたいケリー・スレーター)

ASPワールドツアー第8戦『ビラボンプロ ムンダカ』は、序盤から波に見離されており、現地時間の10月2日にメイン会場のムンダカから30分ほどの場所にあるバキオでRound1の全てのヒートを終了してからウェイティングが続いていました。
Round2を消化した現地時間の10月7日も、ムンダカにはコンテストに相応しい波が割れず、引き続きバキオが舞台。3ftの不安定なコンディションに悪戦苦闘した選手が多く、特にアンディ・アイアンズ(HAW)、パンチョ・サリバン(HAW)の二人はワイルドカードを相手に敗退する始末...。
そして、コンテストが再開された11日もバキオでヒートが行なわれ、Round4のH5までのスケジュールをなんとか終えています。

タイトルレースに絡んでいる選手の中でここまで勝ち上がっているのは、カレントリーダーのミック・ファニング(AUS)、2位のケリー・スレーター(USA)、3位のタジ・バロウ(AUS)の3人。
残念ながら4位のジョエル・パーキンソンは、Round4で同じオージーのフィル・マクドナルドを相手に敗退してしまい、ワールドチャンピオンの夢は砕けてしまいました。

圧倒的なリードで今年のタイトルをほぼ確定的にしているミックは、Round3で地元スペインのワイルドカード、ホディ・コラッゾを、Round4ではオージーのルーク・ステッドマンを抑え、順調にQFへコマを進めています。
「もし、オレがあと3つ勝ちを手に入れたら、ケリーとタジにかなりのプレッシャーを与えられるんじゃない。」とミック。「本当に集中力をキープして、ヒートを上手くこなさないとね。」と残りのヒートに対しての意気込みを語っていました。

また、ミックに1000pt以上の差を広げられているケリーは、このスペインでミックを退けて優勝をしなければ、9Xの夢はほぼ消えてしまうことになります。
Round3では、ワイルドカードのティアゴ・ピレス(PRT)、Round4ではアドリアーノ ・デ・ ソウザ(BRA)を破り、ミックと同じくQF行きを決めています。

ヒート終了後のインタビューでは、「もし、このコンテストでミックに勝てなければ、もうほとんど終わりだよね。」さらに、「タイトルレースでは、現時点でミックに対して6ヒート分後ろにいるんだ。もし、ここで彼に対して一つ順位を落とすと、7ヒート分後ろになってしまう。だから、ゆっくりでも確実に勝ち続けるしかないんだ。出来ないことでは無いよ。やる気は十分にあるしね。」と経験豊富なケリーならではのコメントを残しています。

ミックの今シーズンの好調さについては、「ミックはワークホース(働き者)。誰よりもハードにやっているし、かなり集中している。ヒート前の心構えも凄い。彼の周りのサポートも素晴らしいよね。ガールフレンドにチームマネージャーやスポンサー、家族や友人とか。彼は自分のために最高の雰囲気をつくっているし、それが上手く作用しているんだよ。」と話していました。

なお、このイベントのコンテストピリオドは、現地時間の10月14日。つまり、残り3日間でファイナルまでの10ヒートを消化しなければいけません。
コンテスト・ディレクターのマイク・パーソンズによると、ウネリは弱まる傾向にあるため、少なくとも12日の内にRound4を終了させたいとのこと。そして、ムンダカで13日の土曜にはQF、14日の日曜にはファイナルを迎えるのが理想的。もし、ムンダカに十分なスウェルが入らなければ、バキオでRound4を消化させ、週末にファイナルまでの7ヒートを行なう予定となっています。

さて、ムンダカのソリッドな波は姿を見せるのか?
そして、このイベントでミック・ファニングの初タイトルが決定するのか?
今週末はASPワールドツアーから目が離せません!

photo: ASP Covered Images