ASPワールドツアー第8戦『ビラボンプロ ムンダカ』がスタート!
2007-10-03 更新

ASPワールドツアーのヨーロッパレッグは、前回のフランスから車で数時間南下したスペインに舞台を移し、現地時間の10月2日に第8戦『ビラボンプロ』がスタートしました。
Round1は、メイン会場のムンダカがサイズ不足のため、近くのバキオというポイントでヒートが進行。波は2~3ftのオンショアのトロ速い波が中心で、選手達は苦戦を強いられました。
そんな中でもトップシードの選手は順当に勝ち上がり、ハイレストヒートスコアを出したパーコことジョエル・パーキンソン(AUS)を初め、ワールドタイトルに王手がかかったミック・ファニング(AUS)、そのミックを追いかけるケリー・スレーター(USA)がラウンドアップを果たしています。
H6でコリー・ロペス、ゲイブ・クリングのアメリカイーストコーストコンビをルーザーズ行きに追いやったパーコは、現在トータルレイティング4位。前回のフランスで3位に食い込んで、アンディよりは上に立ったものの、首位のミックとは約1500pt差があり、今シーズンのタイトル争いに対して厳しい位置にいます。
しかし、ヒート後のインタビューでは、「オレは凄いハングリーで、とにかく波を捕まえまくったんだ。タイトルレースはまだ終わってないから、いつもの通り、熱くヒートを戦わなくっちゃ!凄くハングリーになった気がするんだ。もっともっと戦いたい。その気持ちを上手く生かし続けたいね。」と前向きなコメントを残していました。
H9には、ケリー・スレーター(USA)が登場し、地元ワイルドカードのホディ・コラッゾとハワイアンのフレッド・パターチアを相手にスモールコンディションを上手く攻略して、1位抜け。
ケリーは、「 Round2行きを回避出来て良かったよ。特にこんな波が小さい時にやるならね。今日はフロリダの波と変わらないんじゃないの(笑)」と苦笑い。
9度目のワールドタイトルを狙っているのか?という質問に対しては、「もちろん!100%狙ってるよ。」と即答していました。
そのケリーに大差をつけているカレントリーダーのミック・ファニング(AUS)は、前回のフランスで今シーズン2勝目を上げて絶好調!このイベントでもその調子は衰えること無く、8.90ptを含むトータルスコア17.07ptを出し、カイ・オットン(AUS)とワイルドカードのマノア・ドーレッド(PYF)を相手にラウンドアップ。
ミックは早ければこのスペインでワールドタイトルが決定しますが、浮き足立った様子は無く、「最後の最後まで分からないよ。タイトルを狙う他の奴らは諦めないだろうし、まだ3つもイベントが残っている。3つもイベントがあれば沢山のポイントを穴埋め出来るからね。」と、早くもタイトル獲得をちらつかせているマスコミに対して、慎重な答えをしていました。
そのタイトルレースに絡んでいるレイティング3位のタジ・バロウ(AUS)、5位のアンディ・アイアンズ(HAW)は、Round1で敗退してルーザーズ行きを強いられています。
また、Round3へコマを進めた主な選手は、ジェレミー・フローレス(FRA)、ビード・ダービッジ(AUS)、ボビー・マルティネス(USA)、マイケル・キャンベル(AUS)、アドリアーノ ・デ・ ソウザ(BRA)、ダイヤン・ネイブ(AUS)、ジョシュ・カー(AUS)など。ワイルドカードでは地元スペインのアリツ・アーランブールーがラウンドアップを果たしています。
なお、コンテスト2日目となる現地時間の3日は、1ftまでサイズダウンしたため、オフになっています。ネクストコールは現地時間の4日、朝8時。ゴーサインが出れば、Round2のH1、タジ・バロウ(AUS) VS マノア・ドーレッド(PYF)のカードからスタートします。
photo: ASP Covered Images