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ASPワールドツアー第7戦『クイックシルバープロ フランス』終了!

2007-09-30 更新
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写真は優勝したミック・ファニング(AUS)

9月20日からフランスのホセゴーで開催されていたASPワールドツアー第7戦『クイックシルバープロ』は、現地時間の9月29日にファイナルデイを迎えました。
この日は朝から1~2ftのスモールサイズで、当初は午前11時からスタートする予定だったものの、数回のウェイティングコールがされ、結局コンテストがオンしたのは午後の3時頃。
しかし、待ったかいがあって徐々にサイズがあるセットが入るようになり、ファイナルは3~5ftのクリーンなコンディションに恵まれました。

まずはファーストヒートになったセミファイナルのH1に昨年のこのイベントの覇者ジョエル・パーキンソン(AUS)が登場。対戦相手のグレッグ・エムズリー(ZAF)はセミファイナル初進出でしたが、全くひるむことは無く、逆にリラックスしたライディングでハイスコアを重ね、8pt台を二つまとめてパーコをノックアウト!グレッグは、APSワールドツアーでの初ファイナルに挑むことに。

続くセミファイナルのH2は、カレントリーダーのミック・ファニングとトロイ・ブルックスのオージー対決。ミックはヒート開始直後からコンスタントに波に乗り、早くも7pt台と6pt台をまとめる。トロイはミックがボードチェンジに時間をとられた隙に6pt、その直後にライトの波でハードなスナップを決めて8.50ptを叩き出し、一気に逆転!しかし、ミックがラスト5分に8.00ptでトロイを跳ね返します。更にビックターンからケリーばりの豪快なスラッシュを決めて9.67ptをスコア。文句無しにセミファイナルを制しました。

注目のファイナルは現地時間の夕方4時30分頃にスタート。ビーチには寒さにも関わらず多くの観客が押し寄せ、フランスでのサーフィン人気を象徴していました。
まずはミックがセットを掴み、独特のフェイスを舐めるようなスムースなビックターンで8.50ptのハイスコアをメイク。一方のグレッグは波に乗る回数こそ多いものの、上手くまとめられず、スコアは延びません。若手顔負けのアリーウープ(エアー360)まで披露しましたが、着地に失敗...。それを尻目にミックは良い波だけをセレクトしてダメ押しの9.93ptを出してグレッグをコンビネーションスコアに追い込み、見事な優勝を飾りました。
「セミファイナルの後にベストウェーブを掴まないと勝てないって気付いたんだ。だから、その通りにしたよ。じっくりと待ってね。」とミック。「オレが掴んだセットは凄い良い波で、良いターンも出来た。ただただストークしているよ!それしか言いようが無いほどね。」とファイナルを振り返っていました。

このイベントでは前回のカリフォルニア・トラッセルズで優勝して2位に迫ってきたケリーがRound3で早々と敗退し、レイティング3位のタジがQFでパーコに破れたため、ミックは念願のワールドタイトルに向けて大きなアドバンテージを得ることが出来ました。

もし、次のスペインでミックが優勝した場合、ケリーとタジがセミファイナルまで勝ち上がれなければ、ミックのタイトルが最終戦を待たずに確定することになります。

それに対してミックは、「ムンダカでタイトルを決めることに対してプレッシャーは無いよ。オレはヒート毎に自分の出来ることをするだけ。ファーストラウンドで勝てなければ、ファイナルでも勝てないからね。とにかく、ヒート毎にやるだけさ。」と答えていました。

また、ファイナルでは完敗したものの、2位になったグレッグは、8年間のキャリアの中でベストな成績を納め、さらに南アフリカ出身のサーファーとして過去20年間誰も成し遂げなかったファイナル進出を果たしました。もし、優勝していたら1987年のショーン・トムソン以来のウィナーだったそうです。
「素晴らしいイベントだったね。本当に楽しかったよ。なんとか決勝まで進めたこの1週間は、さまざまなタイプの波があった。それを上手く乗りこなせて来れたんだから、とてもハッピーだよ。」とグレッグは嬉しそうにコメントをしていました。
今回の2位でレイティングを35位から27位にジャンプアップさせ、来年のリクオリファイに望みを繋げています。

次の第8戦はソリッドなレフトブレイク、スペインのムンダカで開催される「ビラボンプロ」。ホセゴーからは車で移動出来る距離のため、ほとんどインターバルを開けず、10月2日からウェイティングに入ります。

■ASPワールドツアー第7戦「クイックシルバープロ」
1位 ミック・ファニング(AUS)
2位 グレッグ・エムズリー(ZAF)
3位 ジョエル・パーキンソン(AUS)、トロイ・ブルックス(AUS)
5位 タジ・バロウ(AUS)、ラオニ・モンテイロ(BRA)、ネコ・パダラッツ(BRA)、ロドリゴ・ドーネルス(BRA)

photo: ASP Covered Images