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「ブーストモバイルプロ」はR3もワイルドカードが大活躍!

2007-09-14 更新
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写真は見事ラウンドアップしたワイルドカードのジョディ・スミス(ZAF)

ASPワールドツアー第6戦「ブーストモバイルプロ」は、現地時間の9月13日にRound3の全てのヒートを終了。昨日のRound2同様にワイルドカードがトップ選手を相手に大活躍し、コンテストは大波乱!2007年のタイトルレースにも響いてくる展開となってきました。

この日のコンディションは、前日と同じような2~3ftのオフショア。波数は少ないものの、小振りながらトラッセルズ特有のアクションしやすい波で、ラジカルなライディングが得意な選手に有利でした。

そのラジカルなライディングに定評があるデーン・レイノルズ(USA)は、Round2でレイティング2位のオージー、タジ・バロウに勝利してこのイベントを盛り上げましたが、Round3でも魅せてくれました!この日の対戦相手はタジより更に格上のカレントリーダー・ミック・ファニング(AUS)。
デーンはヒート開始直後にいきなりパーフェクトに近い9.93ptのハイスコアをメイク!その後も6~7pt台のミドルスコアを出してミックを抑える。ミックも7pt台をまとめるが、それ以上のスコアは出せず、見事デーンに軍配が上がりました。

「エキサイトしたね!ヒート前から9pt台は出さないと勝てないと思っていたんだ。彼はコンスタントにスコアを出すからね。ミックがナンバー1なのは承知している。でも、それは考えないようにしていた。オレはただ波が求めるように乗っただけだよ。」とデーンは興奮気味にコメント。Round4ではCJ・ホブグッドと戦います。

また、破れたミックは今シーズン最低の17位という成績に終わりましたが、「彼が来年ツアーの一員になるのが楽しみ。彼みたいな奴らがサーフィンというスポーツをプッシュしてくれるんじゃないかな。それは素晴らしいことだよ。」とデーンを讃えるコメントを残していました。

そして、このイベントを盛り上げているもう一人のワイルドカード、ジョディ・スミス(ZAF)は、H13でアンディ・アイアンズ(HAW)と対戦。前日にパーコこと、ジョエル・パーキンソンを下して勢いに乗っているジョディは、現在WQSレイティングトップの若手ナンバー1実力者。WQSをキッチリ回っている彼にとってトラッセルズのような小振りな波でのコンテストはお手のもの。逆にワールドツアーでのソリッドな波に慣れているアンディは上手く噛み合ず、僅差ながら姿を消すことに...。ミックとタジが早々と負けたために、ここで良い成績を残すことは2007年のタイトルを狙うアンディにとって非常に重要な条件でしたが、若いジョディに打ち砕かれる形となりました。

「アンディはとてもタフなコンペティター。怖いくらいだね。彼は全くナーバスにならないし、ベストウェーブだけを待って、それを乗っている。今回はただ彼よりも上手く波を掴めただけだよ。」とジョディはヒート後のインタビューに答えていました。次の対戦相手は一足先にASPワールドツアーの一員になったオージーのベン・ダン。若手同士のこのカードも見逃せません。

ミック、タジ、アンディのトップ3の敗退で今シーズンのタイトルレースに希望の光が見えてきたのが、8Xのケリー・スレーター(USA)。H9ではかつてのライバルであり、親友であるロブ・マチャド(USA)を相手に余裕のラウンドアップを果たし、9Xへの可能性を高めています。

「オレは最低でもこのコンテストで3位以内になってヨーロッパレッグに入らないとね。もし、ここで優勝してフランスでも、ミックやタジよりベターな成績を残せたらタイトルが射程内に入ると思う。」とケリーはまだ慎重ながらタイトルへの可能性を見出してきたようです。次のRound4ではハワイアンのフレッド・パターチアと顔を合わせます。

Round3を終了した時点でトップ10の中の9人が敗退しているこのイベント。その中で唯一勝ち上がっているケリーは3年連続でファイナリストとなっており、ここまでの調子を見ると優勝候補の筆頭にあげられると思いますが、勢いがあるワイルドカードの若手二人の存在も忘れてはいけません。さらにトラッセルズのローカルであるクリス・ワードも調子は上々なようです。

ネクストコールは現地時間9月14日の朝7時30分。Round4のH1、トロイ・ブルックス(AUS)vsクリス・ワード(USA)からスタートします。このままファイナルまで進んでしまう可能性が高いので、見逃さないように!

http://www.boostmobilepro.com/

photo: ASP Covered Images