真夏の祭典「Honda U.S. Open」を制したのは?
2007-07-30 更新

ジェレミー・フローレス(USA)を抑え、CJ・ホブグッド(USA)が優勝を手にしました!
このコンテストはWQSながら、6スター&場所がハンティントンビーチ。さらにウィメンズ、プロジュニア、ロングボードのコンテストも開催され、期間中はライブ、ファッションショー、スケートボード&BMX、フリースタイルモトクロスなどが行なわれるため、毎年WCT並。いや、それ以上に盛り上がるビッグイベント。
さらにWCT第6戦「ブーストモバイルプロ」が9月に控えていることもあり、多くのWCT選手がエントリーしていました。
WQS勢もQFまでは活躍していましたが、結局ファイナルはWCT選手同士の戦い。
今年のハンティントンビーチは前半から比較的良い波に恵まれていたものの、ファイナルデイに関しては2ftの波数が少ないコンディション。5pt台を出すのが精一杯という中、ヒート終了間際にCJが先輩の意地を見せて7.33ptを叩き出し、ジェレミーを破りました。
CJはファイナル終了後のインタビューで、「何が起こったのか分からないくらい!今までノースアメリカで開催されたWQSに4回エントリーしたけど、その中で3回も優勝してるんだ。ホームに戻って良いサーフボードを手に入れたし、ここでは家族も近くにいたから、いつもより落ち着いた感じで出来たんだよね。自分の国で優勝を手にするのは最高に良い気分だよ。WCTツアーの勝利にトランスファー出来れば良いのに!(笑)」と笑顔でコメント。
CJは、双子の兄弟のダミアンの好調さに比べ、今シーズンはWCTランキング25位と低迷中。来年もWCTに残るために、WQSを回っていますが、あまり良い結果は残せていなかったため、この6スターイベントでの勝利は大きな意味を持つ1勝となりました。
このイベントを終えた後のCJのWQSレイティングは18位。ASPツアーでは、基本的にその年のWCT最終ランキング27位までの選手が翌年も残り、それ以下の選手はWQS最終ランキング上位15位までの選手と入れ替わることになります。CJが確実に2008年のWCTツアーを回るには、もう少し頑張らないとダメでしょう。
「今シーズンは成績が悪いから、もう少しWQSにエントリーしないと。日本にも行くし、フランスのハセゴーにも行くよ。でも、それはそれとしてトラッセルズで開催されるWCTの方も考えないといけない。言うまでもなく、WCTツアーがオレの焦点。WQSに出てレイティングをバックアップしないとね。」と、CJはWCTとWQSの両エントリーについてコメントしていました。
また、ファイナルで破れたジェレミーは、まだ19歳という若さ。今シーズンはWCT初シーズンにして第3戦のタヒチでは5位に食い込む活躍を見せており、WCTレイティングはCJより上の12位。このイベントでも若手らしい勢いあるライディングで、QFとSFでハイエストポイントを出しています。
ファイナルではCJを相手に負けてしまったものの、インタビューではリラックスした表情で「このイベント中は調子良かったんだけどね~。でも、ファイナルデイだけは、波が悪過ぎた。それが残念だったよ。しかし、昨年のこのイベントはセミファイナルまで進んで、今年はファイナルまでいったんだから進歩しているよね。多分、来年は優勝出来るんじゃないかな~(笑)」と答えていました。
日本からも数名のプロがエントリーしていましたが、田中英義、田中樹などは早いラウンドで敗退。シード選手としてR144から登場したマーこと大野修聖も、フレッド・パターチアを筆頭したR96で4位敗退。唯一、勝ち上がっていた田嶋鉄兵もR48のブルース・アイアンズ(HAW)、クリス・デビッドソン(AUS)、ダレン・オラファティ(AUS)の強豪揃いのカードにはお手上げ状態。結局、37位でフィニッシュしました。
なお、7月31日(火)からは日本で開催されるWQSの中で最も大きなイベント「YUMEYA Billabong Pro Tahara 2007」が、伊良湖・ロングビーチ(コンディション次第ではロコポイントへ移動)にて開催されます。
6スターイベントということで、ティアゴ・ピレス(PRT)や、南アフリカの新鋭ジョディー・スミス(ZAF)などWQSのトップ選手はもちろんのこと、今回優勝したCJ・ホブグッド(USA)、パウロ・モウラ(BRA)、ブルーノ・サントス(BRA)、アドリアーノ ・デ・ ソウザ(BRA)、シエィ・ロペス(USA)、デーン・レイノルズ(USA)、その他にも多くのメジャー選手が来日する予定なので、世界のトップレベルのサーフィンを観戦しに是非会場へ足を運んでみて下さい!
WQS 6スター「Honda U.S. Open」
主な結果は以下の通り。
1位 CJ・ホブグッド(USA)
2位 ジェレミー・フローレス(FRA)
3位 ジーン・ダ・シルバ(BRA)、ダスティン・クイゾン(HAW)
5位 ゲイブ・キリング(USA)、ロイデン・ブライソン(Z