「リップカールプロ・サーチ」はいよいよ終盤戦
2007-06-27 更新

(写真はケリー相手にパーフェクト10を叩き出したディーン・モリソン)
波は前日よりもさらに落ち着いて4~6ftのグッドウェーブ。ハイスコアを出す選手も多く、会場は大いに盛り上がっていた。
この日のハイライトは、Round4のヒート5。8Xのケリー・スレーター(USA)とディンゴことディーン・モリソン(AUS)の対決。
ケリーが序盤に6.17ptを出してリードするものの、すぐにディンゴが7.13ptと7.83ptのハイスコアを立て続けに出して逆転する。中盤にケリーがディープなチューブをメイクして9.47ptをゲットするが、この日のディンゴの勢いは止まらず、ヒート終了10分前にパーフェクト10を叩き出し、ケリーをノックアウト!
観戦していた他のオージーサーファーや、ケリーのライバルであるアンディが喜んでいる姿が印象的だった。
「ケリーと対戦する時は、いつも心理戦になるんだ。今回はラッキーなことに彼を気にせず計画通りにヒートを進められたんだよ。それがあのヒートの勝因かな。」とディンゴはこの戦いを振り返った。
彼がケリーに勝利するのは2003年のゴールドコースト以来。そのコンテストでは見事優勝に輝いている。
一方のケリーは今回の敗退で今シーズン2度目の9位が決定。2007年のタイトル獲得の希望が大分薄れてしまった。
「現時点で、今シーズンのタイトルを獲れる気はしないね。」とケリー。「今日負けたことで、4度もミックより下の成績になってしまった。ミックに追いつくのはハードだよ。もしこれまでに彼より上の成績が2度あったのなら話は別なんだけどね。現実はそうもいかないよ。」とケリーは悔しそうにコメントを残した。
なお、今シーズンのレイティングトップを突っ走っているミック・ファニング(AUS)は、クリス・ワード(USA)を相手に危なげない勝利。
この手の波に強いCJ&ダミアンのホブグッド兄弟も勝ち上がっている。
この日最後の戦いとなったクォーターファイナルのヒート1では、アンディ・アイアンズ(HAW)が、ジョエル・パーキンソン(AUS)を抑え、セミファイナルに進んだ。
残るヒートはあと6つ。舞台となっている南米チリの「アリカ」では新たなスウェルが予想されており、ファイナルに向けて役者も揃い始めている。
コンテストはあと1日で終了してしまう可能性が高いので、見逃すことのないように!
ネクストコールは、現地時間の26日朝7時(日本時間の26日夜20時)。
photo: ASP Covered Images