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「リップカールプロ・サーチ」Round2のヒート14まで消化

2007-06-25 更新
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8~10ftのハードコンディションのために中断していたWCT第4戦「リップカールプロ・サーチ」は、現地時間の24日にゴーサインが出て、Round2のヒート4から再開。風がオンショアに変わった午後までにRound2のヒート14までを消化しました。
(写真はトロイ・ブルックス(AUS))

舞台となっている南米チリ「アリカ」の「エル・グリンゴポイント」は、中断されていた前日までと比べると多少落ち着いたものの、依然8ftのハードな波。波の選択が難しく、勝者と敗者のスコアの差が大きく開いていたヒート が目立っていました。

そんな中、この日のベストスコアをメイクしたのはクリス・ワード(USA)。レフトのディープなバレルを抜けて9.83ptを叩き出し、ゲイブ・キング(USA)を相手に圧勝。エアリアルなどの派手なアクションばかりがフューチャーされるクリスですが、実はこの手のリスキーな波も大の得意で、コンテストが中断されていた2日間も危険な波をチャージしていたそうです。

ヒート後のインタビューでは、「あの波をゲット出来て本当にラッキーだったよ。あの波は出口付近で大きく口を開いたんだ。とにかく、深いポジションからのテイクオフだったからね。オレは数本の予備のボードをビーチに用意していたから、大勝負に出れたんだ。ここの波は乗ってみないとチューブを抜けられるか、潰されるか分からないので、とにかくチャージするしかない。もし、失敗したらリーフに叩き付けられるけどね。」とコメント。

さらに「ここはオレのサーフィン人生の中で最も危険な波。ハワイのパイプラインや、タヒチのチョープーと同じレベルだよ。波は非常に浅いリーフの上で割れ、しかもカリフォルニアにあるようなリーフから身体を守ってくれる海草が無い。あるのは硬くて鋭い岩と貝類だけ。そこにブーツ無しで入るのは不安だったけど、オレはブーツを履いてのサーフィンは好きじゃない。かすり傷を負ったけど、その甲斐はあったよ。」とここの波の危険さを語っていました。

なお、そんな危険な波の餌食になったブラジルのアドリアーノ・デ・ ソウザは、頭に15針を縫う大怪我をしてRound2の出場を断念することに...。不戦勝でロイデン・ブランソン(ZAF)がRound3に駒を進めました。

今回のコンテストは選手達にとってリスキーな戦いになってます。技術や、波を選択する力の他にも、運を味方につけた選手が最後に美味しいビールを飲めるのではないでしょうか。

ネクストコールは現地時間の25日朝7時。日本時間の25日夜20時に行なわれます。次はRound2のヒート15、「ベルナルド・ミランダ(BRA)」VS「CJ ホブグッド(USA)」の戦いからです。

photo: ASP Covered Images