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WCT第2戦「リップカール・プロ」優勝は…

2007-04-12 更新
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オーストラリアのビクトリア州ベルズビーチで開催されていた2007年Mens WCT第2戦『リップカール・プロ』は現地時間12日、ファイナルまでの全ヒートを終了しました。

1日のオフを挟んだ後、会場をメインのベルズビーチに戻して行われたファイナルデー。弱いオンショアが吹きながらも、4~6ftの最高のコンディションに恵まれる中、Round4からファイナルまでをコンプリートしています。

ファイナルは前節開幕戦で3位につけたタジ・バロウ(AUS)と、33位に甘んじていたアンディ・アイアンズ(HAW)の対戦。このファイナルは終始アンディペースで進行。波のセレクトに恵まれないタジはショートライドか一発のエアリアルが失敗するなど空回りする中、アンディはインサイドまできっちりとマニューバを描いた2本の7点台で、安定した試合運びに徹していました。

しかしドラマは終了1分半前に待っていました。6.9ptを必要とするタジはラストウェーブにテイクオフ。フィンアウトのリップなどを決め、9.0ptのハイスコアをメイク!結果、アンディを逆転して見事優勝を飾りました!
「夢見心地だよ!最高にハッピーさ!」とタジ。「数あるコンテストの中でも勝ちたかったイベントだから、本当に信じられないね。他の連中が勝利してきたこのトロフィーにオレの名前が刻まれるなんて幸せだよ!今年はもう少し活躍しなきゃいけないと思っていたから、この結果を見て良い感じだね。」
また、ラストの逆転劇に対してタジは「あれが良い波だって分かっていたから、上手く乗らなきゃいけなかった。その波が終わるまで、周りにあるもの全て…どのくらいの人が見ていたか、どのくらいオレにプレッシャーが掛かっていたか…なんて考えないようにしていた。ただ最後まで乗るだけだった。途中でスコアされてるだろうなってわかったから、オレはもう少しスラッシュしてもう少しターンを刻んだ。最後の数秒は“よし、やったぞ!”って感じだったね。信じられなかったよ!」とラストウェーブを語っています。

常にレイティング上位争いに食い込んでいるタジですが、意外にも2005~2006年シーズンでの優勝はナシ。過去に4度WCTでの優勝を手にしていますが、ほとんどがブラジルでの勝利。タジにとっては2年半振りの、嬉しいオーストラリアでの勝利となっています。

一方のアンディは「確実なものなんて決して無いんだ。特にタジみたいなヤツとのファイナルではね。他のセットが入ってきているって分かっていたから、タジの波が良くても無理しなかった。そのセットには2本の波が来ていたんだけど、その波でまさか9.0ptが出るなんて思ってもみなかったよ。タジは良いサーフィンをしてて正解だったと思うよ、だから彼は勝ったんだ。」とタジの勝利を称えています。

その他、優勝候補筆頭だったミック・ファニング(AUS)はセミファイナルでアンディに、ケリー・スレーター(USA)はクォーターファイナルでトム・ウィタカー(AUS)に敗れています。

この結果、優勝したタジはミックにWCTレイティングで1位に並んだ他、アンディが一気に9位までジャンプアップしています。
次回WCT第3戦『ビラボンプロ・チョープー』は現地時間5月4日、タヒチのチョープーで開催されます。

Mens WCT第2戦『リップカール・プロ』結果
1位 タジ・バロウ(AUS)
2位 アンディ・アイアンズ(HAW)
3位 トム・ウィタカー(AUS)、ミック・ファニング(AUS)
5位 ロイデン・ブライソン(ZAF)、ケリー・スレーター(USA)、ダミアン・ホブグッド(USA)、ジョエル・パーキンソン(AUS)

WCTレイティングTOP10
1位 ミック・ファニング、タジ・バロウ
3位 ビード・ダービッジ(AUS)
4位 ケリー・スレーター
5位 ジョエル・パーキンソン
6位 マイケル・キャンベル(AUS)、ベン・ダン(AUS)
8位 トム・ウィタカー
9位 アンディ・アイアンズ
10位 ブルース・アイアンズ(HAW)

photo: ASP Covered Images