WCT開幕戦クイックシルバー・プロが終了
2007-03-07 更新

ファイナルデーのスナッパーロックスはあいにくの雨。しかし、波のコンディションは5~6ftのクリーンなオフショア。見応えのあるチューブライディングの連続となりました。
ファイナルは最後までミックのペースでした。2本目のライディングで9.0ptを獲得したミックは、それ以降一度もビードにリードを譲る事無く、結果的には余裕の勝利。
「皆が居るここで勝利できて、夢がかなったよ。」とミック。「ただ興奮したね。ビードとのファイナルヒートでのサーフィンは…彼はリップしてたし、いつもビックリさせられるサーファーだよ。ビードは今年はスポンサー無しでサーフィンしてるから、業界の人たちにずっと言ってきたんだ、“彼は今年活躍するだろうから、今のうちに目を付けときな!”って。そしたらやっぱりファイナルまで残ってきたんだ。」とビードの活躍を称えました。
ミックは2002年の勝者ジョエル・パーキンソン(AUS)や2003年の勝者ディーン・モリソン(AUS)らクーランガッタで育ちワールドクラスの波でサーフし続けてきた彼らの中で、このクイックシルバー・プロで2度勝利を飾った最初のサーファー。
「ワクワクしてたんだ。オレらの中の誰が2度目(の勝利)を掴むか、いつもレースみたいだったよ。パーフェクトなスナッパーで仲間とサーフィンして、1年のスタートには文句なしだね。ホームで勝てたのも最高さ!」と喜びのコメント。
2位となったものの、ビードはセミファイナルでケリー・スレーター(USA)を破る活躍。このセミファイナルはチューブライディングの応戦となり、ハイレベルなヒートとなりました。ラスト4分をきったところでケリーが深いチューブをメイク、コンビネーションでビードに0.3ptの差をつける18.73ptを獲得!このままケリーが勝利すると誰もが思っていたのもつかの間、ラスト30秒でビードも深いチューブを決めて9.47ptのスコアで再逆転!ドラマティックな勝利を飾っていました。
「ファイナルまで行けて最高だよ。」とビード。「まぁ、1位のほうがもう少し気持ちよかっただろうけどね。今までのイベントの中で(ファイナルは)一番最悪のヒートだったんじゃないかな。決めたかったバレルをメイクできなかった。もしメイクできてたら、リザルトはちょっと違っていたかもね。いいスタートが切れて嬉しいし、次のイベントも楽しみにしてるよ!」とコメントしています。
3位はケリーとタジ・バロウ(AUS)という結果でした。また、ジョッシュ・カーとベン・ダンのルーキーオージーコンビが5位でフィニッシュと健闘しています。
WCT第2戦となる『リップカール・プロ』は4月3日から、オーストラリアのベルズビーチでスタートします。
クイックシルバー・プロ結果
1位 ミック・ファニング(AUS)
2位 ビード・ダービッジ(AUS)
3位 ケリー・スレーター(USA)、タジ・バロウ(AUS)
5位 ジョエル・パーキンソン(AUS)、マイケル・キャンベル(AUS)、ジョッシュ・カー(AUS)、ベン・ダン(AUS)
photo: ASP Covered Images