トリプル・クラウン第2戦「オニール・ワールドカップ」終了!
2006-12-07 更新

ファイナルデーとなったこの日は6~8ft、ときおり10ft近いセットもブレイクし、サンセットならではの遥か沖でのビッグコンディションに恵まれました。WQS最終戦ということもあり、WCTシード選手のみならずWQS選手の活躍が目立つ今大会。クォーターファイナル~ファイナルまでの全7ヒートが行われました。
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■WCT選手の波乱続出!
タジ・バロウ、ダミアン・ホブグッド、ブルース・アイアンズ、コリー・ロペスといった有力WCT選手が、彼らのファーストヒートとなるRound of 64で早々に敗退となる波乱の幕開けとなった今大会。一方で、第1戦の優勝者アンディ・アイアンズを筆頭に、アンディの対抗馬の最有力候補のジョエル・パーキンソン、ミック・ファニング、そして第1戦は姿を見せなかったケリー“SL8R”スレーターらが順調にクォーターファイナルへコマを進めていました。
この日の最初のヒートに登場したケリーは、サンセットの波を最も得意とするローカルのパンチョ・サリバン、そしてパーコに破れる波乱も!
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■優勝の行方は!?
パンチョ、ミックといった実力者もセミファイナルで敗退する中、安定したサーフィンでラウンドアップしたのがやはりアンディとパーコの二人。また、前節「OPプロ」でも好調な成績を残しているフレッド・パターチアもファイナルに進出!そして意外な伏兵となったのが、南アフリカのジョディー・スミス。今大会前でのWQSレイティングは55位のジョディーでしたが、ミック、そしてベテランのネコ・パダラッツを破るだけでなく、アンディを差し置いて1位でヒート通過、ファイナル進出となりました!
ファイナルでもジョディーの活躍が目立ち、ファーストライドで8.67ptのハイスコアをメイク!アンディやフレッドが1ケタ台で苦戦する中、序盤はリードを保ちました。しかし、それに立ちはだかるのが百戦錬磨のパーコ。ファーストライドで6.83ptのミディアムスコアを決めていたパーコは、終盤で最高のライディングを決めてパーフェクト10をメイク!結果、パーコが他を寄せ付けない圧勝となりました。
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■トリプル・クラウンの行方
パーコは今回の優勝により、トリプル・クラウンのレイティングを2位までジャンプアップ。しかし1位は第1戦優勝&今回3位のアンディ。二人の差はたったの300pt。また、WCTでのレイティングも5位6位を争っている二人なだけに、次節の「パイプライン・マスターズ」での二人の活躍には目が離せません!
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■2007年WCTクオリファイは?
2006年度のWQSが全戦を終え、最終レイティングが決定。マイケル・キャンベル、ネコ・パダラッツなどのベテランが嬉しいWCTリクオリファイ!また、ジェレミー・フローレス、ジョッシュ・カー、ベン・ダンといったフレッシュな実力あるニューカマーも見事クオリファイ確定。一方、WQS16位以下の選手は最終戦「パイプライン・マスターズ」が終了するまでは2007年のWCTクオリファイの動向は決定しませんが、現時点では下記のような条件になっているようです。
★フレッド・パターチアとビクター・リバス(BRA)がWCT27位以内に留まっているか、トロイ・ブルックス(AUS)がWCT27位以内にジャンプアップすれば、WQS16位のロドリゴ・ドーネルス(BRA)はWCTクオリファイ決定。
★トラビス・ロギー(ZAF)は彼自身がWCT27位以内に入れなくても、フレッドとビクターがWCT27位に留まるか、トロイがWCT27位以内にジャンプアップすれば、リクオリファイが決定。
★トラビス、ビクター、トロイの3名の誰かと、フレッドがWCT27位以内に留まれば、WQS18位のルーク・ムンロ(AUS)がWCTクオリファイ決定。
★トロイ、リバス、フレッド、デビッド・ウェアー(ZAF)の誰かがWCT27位以内に留まれば、デビッドはWCTリクオリファイ決定。
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次回は12月8日から、トリプル・クラウン第3戦でWCT最終戦となる「リップ・カール パイプライン・マスターズ」が、エフカイのパイプラインにて開催されます。
もちろんBCニュースでも随時お伝えする予定ですのでご期待下さい!
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■オニール・ワールドカップ結果
1位 ジョエル・パーキンソン(AUS)
2位 ジョディー・スミス(ZAF)
3位 アンディ・アイアンズ(HAW)
4位 フレッド・パターチア(HAW)