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8Xチャンピオン誕生!!

2006-10-16 更新
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10月3日(火)からスペイン・ムンダカで開催されていたビラボン・プロはボビー・マルティネス(USA)の優勝で閉幕。さらにファイナルでボビーに敗れ2位という結果に終わりましたが、ケリー・スレーター(USA)が自身8度目となるワールドタイトルを手にしました!!!!
(写真はカップを手にしたケリー・スレーター)

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■最強の王者

前日ムンダカのコンディションが変化していたため、西へ進んだところにあるバキオに移動して開催されていたビラボン・プロですが、13(金)になると良い状態が戻っていたムンダカに場所を戻し、クオーター・ファイナルのHeat4タジ・バロウ(AUS)vsディーン・モリソン(AUS)の対戦からスタート。

このスペインでケリーがワールドタイトルを獲得することは非常に濃厚なものとなっていましたが、それを阻止するには最も近い場所にいたレイティング2位のタジでしたが、ここで惜しくもディーンに敗退。他にワールドタイトルへのわずかなチャンスを残していたミック・ファニング(AUS)、アンディ・アイアンズ(HAW)らはクオーターファイナルで既に敗退。
ケリーはセミファイナルで最後の牙城として立ちはだかったジョエル・パーキンソン(AUS)との接戦を制し、この時点でケリー・スレーターの8度目となるワールドタイトルが決定しました!!

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■ボビーの復活

第6戦~第8戦までの3戦の間、力奮わず早い段階で敗退してしまっていたルーキー、ボビー・マルティネス(USA)が今大会では本来の実力を取り戻し、順調にファイナルまでラウンドアップ!! 既にワールドタイトルを手中にしていたケリーとのファイナルを迎えました。
ボビーは序盤から100mを超えるロングライドする素晴らしいライディングを見せ、8.87pのハイスコアを叩き出しケリーを牽制。リードするボビーに後半に伸びを見せるケリーが近づきますが、ボビーが最後まで逃げ切り16.40p対14.27で勝利!! 第3戦タヒチ以来の優勝を飾りました!!
試合後のボビーはインタビューに「なんと言って良いかわからないよ。自分にとって信じられないほど素晴らしい一年だよ!! 長年WQSで戦ってきて、今年やっとWCTに入れた。自分はただ自分の全てを出して行けば良いと思ってトライし続けて、さらに来年も参戦していければ良いと思っていたんだ。それが2度も優勝!! この全ては夢に描いていたこと、そのものだよ!!」と答えていました。

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■王者の軌跡

今シーズンのケリーの結果を振り返るとともに大会後のコメントを見てみましょう。
第1~2戦は優勝というこれ以上ない素晴らしい立ち上がりを見せましたが、第3戦タヒチでのケガを受け第4戦フィジーを欠場。その後は優勝こそないものの2位~5位のポジションを安定してキープし、結果を見れば2戦を残し早々にタイトルが決定。
大会後のケリーは「昨シーズンのタイトルを経て、とてもストレスと感じる部分もあり、今シーズンは無理だろうという思いもあったが、第1~2戦と勝ち、『行ける』という思いが増えてきた。しかし第2戦ベルズで痛めた肋骨に次のタヒチでもボードをぶつけてしまい、そのことが第4戦の欠場に繋がってしまった。それでも気持ちは次のメキシコに向かっており、さらに状況が自分に有利に運んでいたこともあり、程よい安堵を感じ、そしてその後に向けての集中力を高めることができたんだ。」と振り返りました。1992年の初タイトル以降、衰えを知らぬ王者はボビーと並んだ表彰台でカップを手にし、体いっぱいに喜びを表していました。

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次のWCT第10戦は10月30日からブラジル・インビツバで、最終戦は12月8日オアフ島パイプラインで開催予定。ツアータイトルは決まりましたが、まだまだWCTから目が離せません!!

◆第9戦結果◆
1位:ボビー・マルティネス(USA)
2位:ケリー・スレーター(USA)
3位:ジョエル・パーキンソン(AUS)、ディーン・モリソン(AUS)
5位:ミック・ファニング(AUS)、トム・ホイッティカー(AUS)、アンディ・アイアンズ(HAW)、タジ・バロウ(AUS)

◆レイティングTOP10◆
1:ケリー・スレーター(7824p)
2:アンディ・アイアンズ(6348p)
3:タジ・バロウ(6290p)
4:ジョエル・パーキンソン(6050p)
5:ミック・ファニング(5848p)
6:ボビー・マルティネス(5843p)
7:ダミアン・ホブグッド(5152p)
8:トム・ホイッティカー(4948p)
9:テイラー・ノックス(4880p)
10:ディーン・モリソン(4856p)