WCT第7戦ビード・ダービッジ優勝!!
2006-09-18 更新

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■TOP3を負かしたビード
昨年WCT初クオリファイを果たしたビード・ダービッジは、昨年のレイティングからすると今年はツアーメンバーには入れなかったはずの選手でしたが、リッチー・ラベット(AUS)の欠場によって繰り上げ参戦が決定。そんな背景のあるビードは運も味方に、参戦2年目の今年は大きな活躍を見せています。その証拠に第2戦のベルズ、第5戦のメキシコで共に5位。そして今回の優勝を勝ち取るまでの対戦者の豪華さには目を見張らずにいられません!
R4でアンディ・アイアンズ(HAW)、QFでクリス・ワード(USA)、SFでタジ・バロウ(AUS)、そしてファイナルではケリーを敗って優勝したのです。そしてもう一つ、このWCTトラッセルズといえば、前述のリッチーが2003年に優勝した舞台。今回、がんの手術を終えたリッチーは試合会場に姿を現し、同じオージーであるビードの活躍を見守っていたというのも2人の縁を感じさせられるエピソードです。
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■ケリーの安定感VSタジの本気
2位でフィニッシュしたケリーですが、ケガの欠場で1戦分のポイントが少ないにもかかわらず、依然としてレイティングトップの座をキープ。今季、最低でも5位という抜群の安定度を誇るケリーを、約600p差の2位でマークするのは例年になく勝つことへのこだわりを見せるタジ。今回もベストスコア、ハイエストコンビネーションともに1位の記録を残し、絶好調だったのですが、SFでビードに敗れてしまい、珍しく感情をあらわに悔しがっていた様子を見せていました。タジの今年の目標が、「ワールドチャンピオン獲得」である以上、ケリーより悪い順位でフィニッシュすることは許されないということなのでしょう。
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■ハイスコア連発のオージー
第7戦をデータで見ると、いかにオージーのレベルが高いのかがよくわかります。イベントのベストスコアはタジがQFで出した9.77ptで、しかも9位までは全員オージー! データが示す通り、結果にもその傾向が表れ、SF進出メンバーはケリー以外は3人ともオージーでした。
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■9/22から第8戦フランス
最強のワイルドカード陣の活躍が期待された第7戦でしたが、終わってみると、ワイルドカードはあっさりと敗退し、ノーマークだったビードの優勝という結果となりました。
次回の第8戦は約1週間後の9/22からフランスのホセゴーに舞台を移し開催されます。今回3位のディーン・モリソン(AUS)や、5位のジョエル・パーキンソン(AUS)をはじめ、層の厚いオーストラリア勢から優勝する選手が出てくるか、約600p差で並ぶ3強の順位に入れ替わりがあるのかなど、結果に対する興味も尽きませんが、1戦ごとに繰り広げられる筋書きのないドラマから目が離せません!!
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■第7戦結果
1位:ビード・ダービッジ(AUS)
2位:ケリー・スレーター(USA)
3位:タジ・バロウ(AUS)、ディーン・モリソン(AUS)
5位:ミック・ファニング(AUS)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、クリス・ワード
(USA)、ビクター・リーバス(BRA)
■レイティングTOP10
1:ケリー・スレーター(6141p)
2:タジ・バロウ(5558p)
3:アンディ・アイアンズ(4965p)
4:ボビー・マルチネス(4643p)
5:テイラー・ノックス(4470p)
6:ジョエル・パーキンソン(4384p)
7:ダミアン・ホブグッド(4367p)
8:ミック・ファニング(4309p)
9:ティム・レイズ(4175p)
10:ビード・ダービッジ(3939p)