WCT第7戦トラッセルズR2終了
2006-09-14 更新

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■負けてもインパクト大!
ミック・ファニング(AUS)が4本のライディングで効率よく15.00ptをそろえ、巧みな試合運びを見せましたが、それ以上にギャラリーを惹き付けたのは、デーン・レイノルズ(USA、写真) が魅せたプログレッシブなサーフィンでした。デーンは1本の波の中で必ず大技を仕掛ける、「魅せるサーフィン」を貫くスタイル。ジャッジも彼のポテンシャルを認めながらも、採点に頭を悩ませることになり、結局、異次元サーフィンには最高でも5.5ptしか与えられませんでした。
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■ローカル対決はティミーに軍配
自身がキッズの頃から憧れていたマイヒーロー的存在であるロブ・マチャド(USA)に対し、この日最高の9.17ptをマークし、R3へ進んだティム・レイズ(USA)。ロブの出したスコアは15.00ptで、デーンに勝ったミックとタイスコア。ティム自身「子供の頃からビデオで見ていた伝説のサーファー」と仰いでいるロブからの勝利を喜んでいたようです。
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■負傷からの復活劇
前述のティミーは臀部の負傷を圧してのヒートを制しましたが、エイドリアン・バッカン(AUS)もケガを克服して勝利を手にしたうちの1人。今年初のWCTクオリファイを受けながらも、ケガのため、これまでの6戦全てを欠場していました。彼にとっての今年のWCT初ヒートとなったR1はダミアン・ホブグッド(USA)に敗れましたが、このR2でブルース・アイアンズ(HAW)を敗り、R3へ進出しています。
また、同じく足首、ヒザの故障で第6戦を欠場していたローカルのクリス・ワード(USA)も16.16ptのハイスコアでパンチョ・サリバン(HAW)を敗っています。
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■R3の注目ヒート
もう1人のワイルドカード、ジェイミー・オブライエン(HAW)もテイラー・ノックス(USA)の前に大差で敗退してしまったため、早くもトップ3の動向に注目が集まりそうです。
ケリー・スレーターはエイドリアン・バッカンと、タジ・バロウ(AUS)はロイ・パワーズ(HAW)と、アンディー・アイアンズはトビー・マーチン(AUS)と対戦します。
上記3名に加えて、地元の利を最大の武器にR3へ挑むティム・レイズ、クリス・ワードの2名、R1で好調だったジョエル・パーキンソン(AUS)、フィリップ・マクドナルド(AUS)に一層注目が集まりそうな展開となってきました。