WCT第1戦クイックシルバープロはケリー・スレーター優勝!!
2006-03-10 更新

第1戦をモノにしたのはやはりこの人、ケリー・スレーター (USA)でした。2位は昨年末の怪我を克服して完全復活をアピー ルしたタジ・バロウ(AUS)。
そして、WCTルーキーの中でも期待値の高かったアドリアノ・デ・ ソウザ(BRA)とボビー・マルチネス(USA)の2名が見事3位に食い込みました。
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■予想外…
メイン会場となるスナッパーズロックが使用されたのは初戦のみで、途中激しい風雨のため数日間のウェイティング期間を経て、残りラウンドはすべてデュランバーでの戦いとなりました。
本大会の優勝者は、2001年から2005年まで全員オージーということから、地元オーストラリア出身の選手が有利という大方の予想でしたが、ふたを開けてみると、クオーターファイナルに残った8名の中に、オージーはタジ・バロウただ一人という展開になりました。
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■唯一のオージー
タジ・バロウは、R1で3位とスロースタートでしたが、R2を切り抜けると徐々にエンジン全開モードでクオーターファイナルまで駆け上がり、そこでアンディ・アイアンズとの対戦を迎えました。じっくりとセットを待つアンディに対して、ミドルサイズのブレイクにも 積極的にテイクオフしてポイントを重ねていく戦法が功を成し、結果的に大差でアンディーを倒しました。
そしてアドリアノ・デ・ソウザ(BRA)とのセミファイナルでは序盤は相手にリードを許していたものの、残り時間9分を切った頃に8.33ptのライディングで逆転し、1.73pt差で注目のルーキーを退けました。
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■ケリーの力
本大会の台風の目となったボビー・マルチネスはセミファイナルまでに、フィリップ・マクドナルド(AUS)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、ダミアン・ホブグッド(USA)の大物を次々に倒して、誰にも止められない破竹の勢いを見せていました。
しかしさすがはケリー・スレーター。R1からハイエストスコアをマークし、危なげない試合運びで順調にセミファイナルまで駒を進め、セミファイナルでは勢いに乗るボビー・マルチネスに影を踏ますこともなく、9.34ptという大差でファイナルへ。
そして迎えた、タジ・バ ロウとのファイナルでは、序盤から終始リードを保ち、9.0ptのエアリアルを成功させるなど思い切ったサーフィンを見せ、1.87pt差まで詰め寄るタジに一度も逆転されることなく逃げ切り、重要な第1戦を優勝で飾りました。
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■ルーキーの台頭
また優勝候補だったうちの一人、ミック・ファニング(AUS)が、R3でパンチョ・サリバン(HAW)に敗れるという波乱もあり、2006年にツアー入りしたルーキーのレベルの高さが強く印象に残った大会となりました。
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次回のWCT第2戦リップカールプロはオーストラリアのベルズビーチで4/11から開催されます。
順調な滑り出しを見せたケリー・スレーターや、巻き返しを図るアンディ・アイアンズ、ミック・ファニング、そして実力派ルーキー達のサーフィンから今後も眼が離せません!!
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RESULT
1:Kelly Slater(USA)
2:Taj Burrow(AUS)
3:Bobby Martinez(USA)
3:Adriano De Souza(BRA)