WQS6starサンセット「オニール・ワールドカップ」終了!
2005-12-07 更新

2005年最後のWQS大会であり、「ヴァンズ・トリプルクラウン」の第2戦でもあるこの大会の決勝ヒートは、ジェイク、アンディ・アイアンズ、ビード・ダービッジ、パット・オコーネルの4名による35分間の戦いとなりました。波は5-6ftで弱いオフショアが吹くクリーンなコンディション。
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■アンディとジェイクの対決
4人で争われた決勝ヒートですが、展開としては最初からジェイク対アンディという様相になりました。ジェイクは結局必要最低限の2本しか波に乗りませんでしたが、8.17ptと8.93pt(合計17.1pt)という高得点で対戦相手の望みを絶ったのでした。アンディもベストを尽くして合計15.73ptにまで迫りましたが、あと一歩及びませんでした。
「リズムに乗れたんだ。」とジェイク。「ここ(サンセット)の波にたくさんの時間を使ったからね。昨日は生き残りゲームだったけど、今日は慎重に波を選ぶのが大切だった。状況に応じて相応しいやり方を選ばなきゃいけないけど、今日は上手くできたよ。」
「アンディとは何度も直接対決してきたけど、前回もアンディが2位で僕が勝った。そのときはワールド・タイトル獲得に向けて前進中だったアンディに、ちょっとした試練を与えたってとこだけど、あいつはホントにタフなコンペティター。少しでも隙を見せたら、すぐに8点9点を出してくるから、まったく油断できないよ。」
ジェイクは今回の優勝の結果、ヴァンズ・トリプルクラウン・サーフィン・シリーズの総合2位となっています。最後に総合1位となったトリプル・クラウンのチャンピオンには10000ドルのボーナスが支払われる予定なので、次のパイプラインの試合に対しても、ジェイクのモチベーションは高まっていることでしょう。
「パイプの波はマジでヤバいけど、僕にもチャンスがあるね。これってスゴいことだよ。」
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■2位のアンディ、トリプル・クラウン王座に虎視眈々
ブラジルでケリーに2005年のワールド・タイトルをさらわれてしまったアンディにとって、トリプル・クラウンのタイトルという名誉こそが視野にあるはずです。
「ハレイワ(のトリプル・クラウン第1戦)じゃ結果が出なかったから、ここで良い結果が出せて嬉しいよ。」とアンディ。「パイプの大会を前に、まだトリプル・クラウンのタイトルは狙ってる。それこそ僕が心から望むモノさ。パイプは良くなりそうだし、見物になると思うよ。」
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■ダービッジはサンセットで初めてのファイナル
22歳のビード・ダービッジは、決勝で6.5ptと5.6ptという2本のまずまずと言えるライディングを見せました。ベストだったのはクリーンなチューブ・ライドでした。
「タフな波だったけど、ジェイクはスタートから良かったね。」とダービッジ。「良いスタートを切れば、一歩前に出られる。ジェイクがずっと主導権を握ってたね。」
ダービッジはこの日の結果には喜んでいたものの、WQSのレイティングにおいてかなり下位に位置しているため、2006年のWCTへのリクオリファイは困難な状況です。
「リクオリファイはかなわなかったけど、WCTに参加することができたし、来週のパイプの大会にも出られる。だから来週は頑張らなくちゃ。それにしても、サンセットでは初めてのファイナルだから嬉しいよ。」
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■パットもサンセットで初のファイナル進出
35歳のパット・オコーネルは、自身のキャリアの最後と決めたこの大会で、サンセットでの初のファイナルに進出できたことに満足していました。決勝ヒートの半ばではカービング・トップターンによる見事なコンビネーションで7.33ptを叩き出しましたが、2本目の点数が伸びずに負けてしまいました。
「ファイナルはスゴかったね」とパット。「みんな素晴らしいライディングだった。波もホントに良くなったし。前にセミ・ファイナルには2度ほど出たことがあるけど、不思議なことに最後の一本でいつも負けちゃってたんだ。だから今回のセミ・ファイナルでは最後の一本で勝ち上がった。とうとうやったって感じさ。何度も何度もこの大会には出てきたからね。」
自身のキャリアについては「やることはやったよ。実際今年は2大会にしか出てないんだ。これが最後のトリプル・クラウン大会だと思う。だから良い結果が欲しかった。サンセットは特別な場所。ここでたくさんサーフしてきた。ここでファイナルに残れたことは凄く意味があるんだ。」
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5位となったのは、オーストラリアのジャラード・ホウスとキーラン・ピロウ。7位は同じくオーストラリアのルーク・ステッドマンとブラジルのユーリ・ソドレでした。
トリプル・クラウン第1戦(ハレイワ)の勝者パンチョ・サリバンは、この日はクォーター・ファイナルで敗退したものの、依然としてトリプル・クラウン・シリーズの総合ランキング1位(3988pt)にとどまっています。総合2位のジェイクは3850pt、3位のミック・ファニングは3603pt、4位のアンディ・アイアンズは3355pt、5位のサニー・ガルシアは2901ptです。
またこの大会の結果を受けて、ミカエル・ピコンとジャラード・ホウスが、パンチョ・サリバンにつづいて正式に2006年のWCTへのリクオリファイを果たしています。
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さて次の注目は、いよいよ来週に迫ったWCT最終戦「リップカール・パイプライン・マスターズ」。トリプル・クラウン・シリーズの最終戦でもあるこの大会の模様につきましても、情報が入り次第「BCニュース」などでお伝えしてまいります。お