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VANSトリプルクラウン第1戦「OPハワイアンプロ」パンチョ・サリバン優勝!

2005-11-24 更新
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現地時間23(水)、ハワイ・ノースショアのハレイワにて開催中だったWQS6star大会でもある「OPハワイアンプロ」のRound3から決勝までが行われ、地元ハワイアンのパンチョ・サリバンが優勝を飾りました。

19(土)以降、4日間に渡るキャンセル・デイを経て、この日はRound3の13ヒートから再開。オンショアながらもコンスタントに3-4ftのライト(レギュラー)・ブレイクが割れ、時折、形良いバレルも姿を見せるコンディションの中、16時過ぎまでに一気に全ヒートを消化しました。

この大会は「VANSトリプル・クラウン」の第1戦でもありますが、パンチョにとっては「トリプル・クラウン」大会での初優勝となります。2位はRound2から確実に勝ちあがってきたオージーの人気WCT選手ミック・ファニングで、3位は同じくWCT選手であるブラジルのラオニ・モンテイロ。そして4位はアメリカのブレット・シンプソンという顔ぶれでした。

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■Round3,4での注目選手たちの動向

Round3で注目されたWCT選手の中では、ブルース・アイアンズや、オッキーことマーク・オクルーポがあっさり敗退してしまいましたが、カラニ・ロブ、ジョエル・パーキンソンらは順当にラウンドアップ。

最終の16ヒートでは、オーストラリアのエアリアリストで有名なジョッシュ・カーが、チューブをメイクした後にフロントサイド・リバース180°を決めるライディングでパーフェクト10pt! もう1本も9.5ptをマークし、今大会のハイスコア19.50ptでラウンドアップしました。

続くRound4の1ヒートは、4名全員がWCT選手という錚錚たるメンバーで行われましたが、結果は1位サニー・ガルシア、2位ミック・ファニング、3位テイラー・ノックス、4位フレッド・パタッチア。

4ヒートではアンディー・アイアンズがわずか7.50ptしか出せずにまさかの4位敗退。この段階でベスト16が出そろい、いよいよクォーター・ファイナルへ突入しましたが、この16名の中の5名がハワイアン。そしてそれを超える数の6名がオージーという状況でした。

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■サニーはQFで敗退、ハワイアンはパンチョのみ決勝へ

Round3以降、波はやや落ち着いてしまい、ハワイアンが思う存分実力を発揮するにはややサイズが物足りない様子となりました。案の定、クオーター・ファイナルの各ヒートで1位通過したのは、ラオニ・モンテイロ(BRA)、ミック・ファニング(AUS)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、ルーク・マンロー(AUS)。といずれもハワイアン以外の選手たち。

そして15時前にはセミファイナルがスタート。ヒート1では好調のラオニ・モンテイロが17.24ptで1位通過。2位は16.03ptのミック・ファニング。3位は13.64ptのサニー・ガルシア。サニーは今大会の前半で、10ftのハードコンディションの波をメイクしてパーフェクト10を出し、ビッグウェイブでのハワイアン勢の強さを強く印象付けた一人ですが、この日のサイズでは細かいテクニックに長けたブラジリアンやオージーには太刀打ちできずに敗退してしまいました。

ヒート2では、ただ一人残ったハワイアンとして地元の声援を一手に受けたパンチョ・サリバンが12.50ptで1位通過。2位は11.16ptのブレット・シンプソン(USA)となりました。

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■Finalではパンチョが意地の逆転

ファイナルは16時スタート。1本目で8.0ptを出したブラジルのラオニ・モンテイロが優位に試合を進める中、ミック・ファニングはクローズ気味の波に手を出し1点台、2点台が続く苦戦状態。

試合が動き始めた中盤、パンチョ・サリバンがニア・パーフェクトとなる9.33pt、そして6.50ptを立て続けにマークし、トータル15.83ptと大きくリード。

このまま逃げ切るかと思われた後半に、ミック・ファニングが猛烈な反撃開始! ミックらしい大きく速いサーフィンから生まれる角度のあるリエントリーでジャッジにアピールし、7.83pt、8.03ptのハイスコアを連続してマーク。この段階で、トータル15.90ptでミックがパンチョをわずか0.07pt逆転しリード。

しかしそのリードもつかの間、残り時間7分を切ったところで、パンチョが7.90ptのバレルライド。これで勝負は決まり、ハワイアンのパンチョが、WCT上位の実力選手を抑え、意地の勝利をもぎ取りました。

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25(金)からは、「トリプルクラウン」シリーズの第2戦、WQS6star大会でもある「オニール・ワールドカップ」が、同じノースショアのサンセットビーチに場所を移して開催予定。今シーズンもいよいよ大詰めに入り、サーフィンの聖地ハワイでの、有力ハワイアンVS人気WCT選手の戦いはますますヒートアップの様相です。

今後の動向につきましても、情報が入り次第「BCニュース」などでお伝えしてまいります。お楽しみに!

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■OPハワイアン・プロ大会結果

1位:
パンチョ・サリバン(HAW)
17.23pt

2位:
ミック・ファニング(AUS)
15.90pt

3位:
ラオニ・モンテイロ(BRA)
13.43pt

4位:
ブレット・シンプソン(USA)
12.60pt