WQS6star/仏ラカナウ終了
2005-08-23 更新

決して良くないクロスショアが強めに吹いていましたが、サイズは3-4ft、天気もよく、会場となったプラージ・セントラレに詰めかけた観衆は世界レベルのサーフィンを目の当たりにし大満足。
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■ショーン・キャンスディルがティム・レイズを下し優勝!!
決勝で2人はなかなか波がつかめず、シーソーゲームの展開に。キャンスディルは優先権を巧く使い、パワフルなバックハンドで6.03ptをマーク。残り時間3分を切ってレイズが絶好のライトの波をゲットし、切れのあるフォアハンドスナップを連発し、7.67ptのライディング。しかし合計点ではわずか0.19pt届かず、キャンスディルの勝利が確定しました。
キャンスディルはファンや友人、メディアに囲まれ、喜びを上手く言葉にできないほど興奮気味に、「サイコー!やっと勝てたよ。最後はレイズに抜かれたかと思ってドキドキしたよ。波数も少なく、ほんとに接戦だったからね。それにしても勝てて本当に良かった。」とコメント。
レイズは敗れはしたもの差はほとんどなく、カリフォルニア伝統のスピードと力を兼ね備えたサーフィンを見せつけ、実力を知らしめました。その結果レイティング7位までジャンプアップ。レイズも謙虚なコメントながら結果には満足している様子でした。「決して良いとはいえないコンディションだったけど、ファイナルでは2人ともベストを尽くしたと思うよ。接戦の末、ほんの少しの差で負けちゃったけど(笑)。」
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■3位はデ・スザとダン・ロス
3位は、エイドリアノ・デ・スザ(Brz)とダン・ロス(AUS)。デ・スザはセミファイナルでキャンスディルと対戦しましたが、そのヒートは本大会一番のヒートだったいっても過言ではありません。6.83ptもリードした状態で、デ・スザは大きなフロントサイドのエアリアルに続けてこれまた大きなスナップを決め、なんとスコアは9.0pt。ところが、ラスト2本のセットを見送ってしまったのが原因で逆転を許してしまいました。
デ・スザはがっかりした様子でこんなコメントを残しました。「信じられないだろ。だって、9.0ptと6.8ptもメイクして負けたんだよ。でも3位には満足してるし、まだレースは終わってないよ。気持ちを切り替えてハセゴーに望むよ。でも若い人が活躍するのはいいことだよ。僕自身ここに来るのは2回目でやっと3番。でもバレルの中から仲間たちを見る余裕ができて最高だよ。」
同じく3位、まだ若い22歳のダン・ロスはWQS自己ベストの結果にも関わらず、運が悪かったと不満の様子でこんな強気のコメントを残しました。「確かに結果は過去最高なんだけどね。ずっとライトの波を待っていたんだ。最近の大会ではいい波だった。けど自分はもう少し大きい波が得意。僕はこのメンバーなら勝てると思ってる。次こそ勝ってみせるよ。」
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■その他の結果
5位はベン・ブルジョア(USA)、パウロ・モウラ(BRA)ジョシュ・カー(AUS)グレン・ホール(AUS)の4人。ベン・ブルジョアはクオーターファイナルで優先権を持っているにもかかわらず、うまくキャンスディルに波をととられてしまい敢えなく敗退。でもレイティングは26位から20位にアップしました。
「最後の最後に波譲っちゃった。そんなにいい波じゃないと思ったけど、やられちゃったね。」とのコメント。
グレン・ホールは勢いに乗ったデ・スザを止めるには10pt必要という状況を打破できず、5位。でも23歳の彼にとって今季のベスト3に入る結果に満足した様子で次のようにコメント。「確かに高得点が出せたし、いい大会だった。それにしてもデ・スザは上手いよ。今期のベストサーファーじゃない?」
また、今大会に出場した日本人選手の中では、大野修聖が17位、大野雅仙が49位、田中樹は97位という結果でした。
(主な結果)
●Final
Shaun Cansdell 1
Tim Reyes 2
●Semi-Finals
HEAT1
Adrianode Souza 2
Shaun Cansdell 1
HEAT2
Tim Reyes 1
Daniel Ross 2
●Quarter Finals
HEAT1
Adrianode Souza 1
Glenn Hall 2
HEAT2
Ben Bourgeois 2
Shaun Cansdell 1
HEAT3
Paulo Moura 2
Tim Reyes 1
HEAT4
Josh Kerr 2
Daniel Ross 1

