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WCTブースト・モバイル・プロ Round4終了!

2004-09-20 更新
現地時間9月18日(土)。カリフォルニア・トレッスルズで開催中のWCT「ブースト・モバイル・プロ」はRound4を終え、クォーターファイナルに進出する8名の選手が揃いました。

この日のロウワー・トレッスルズの波は4-5ftのグラッシーなコンディション。ゆるい北西の風が吹き、波間にはイルカが顔を見せ、そしてコンテスト会場にはサーフスターたちに混じってハリウッドのセレブたちの姿も見えました。

ジョエル・パーキンソンとルーク・イーガンとのRound3での対戦の中で、運営側に優先権ルール適用における手違いがあったことにより、この日もう一度そのheatをやり直すことになりましたが、ワールドタイトルを争う位置にいるパーコは、ほとんどパーフェクトに近い9.93Pを出し、再びルークを退けました。さらにRound4でブラジルのピーターソン・ロサに対戦したパーコは、またしてもパーフェクトに近い9.73Pを叩き出して、トータル18.73Pという高得点でクォーター・ファイナルへの進出を決め、同じオージーのネイサン・ヘッジの挑戦を受けることになりました。

「今朝はちょっと頭に来てたんだよね。」とパーコ。「昨日の夜に、ルークとのheatをもう一度やり直さなきゃいけないって聞いて、ふざけんなって感じで。だっておかしいじゃん!?でももう一回同じように勝ち上がって見せるのが一番いい方法だと思ったんだ。今のボードの調子が凄く良くてね。満足してるよ。もし負けたらもうワールド・タイトルの可能性は無くなっちゃうから、どのheatにも凄く集中してるんだ。ここで1日の休みがあるから一旦リラックスして、月曜にはまた全開で行くよ。」

6度のワールド・チャンプを獲得したことのあるケリー・スレーターは、友人でありこの地のローカル・ヒーローでもあるパット・オコーネルを退けました。今シーズン初めのオーストラリアの大会でも、この2人は接戦を演じましたが、今回は前回とは逆にケリーの勝利となりました。ケリーが8.5Pの素晴らしいライディングを見せる一方で、パットは2本の良い波を逃してチャンスを失いました。

「因果応報ってとこだね。」とケリー。「パットがパドルしたけど乗れなかった波が2本あったんだ。裏にもう波が来ないことを祈ってたよ。ベルズ(シーズン初めのオーストラリアでの大会)でパットに負けたときには、ほとんどあと1秒あれば勝ちっていうチャンスを逃したけど、今回はそのときのお返しだね。
今朝起きて、最低でもセミファイナルには残らなきゃって思ったんだ。ちょっとプレッシャーを感じ過ぎちゃって、2回ほどターンに失敗しちゃったよ。少し落ち着いて状況を楽しもうと思うんだ。アンディがもう負けてるってことは、僕らは少しはタイトルに向かって前進出来るってことだから、気が楽だね。」

ダレン・オラファティは、彼のベストライドをともに分かち合ったイルカの群れに感謝することとなりました。対戦相手のタジ・バロウがリードを保っていたときに、ダレンがsetの波にパドルを始め、ダレンが乗ると同時にイルカの一群が同じ波に乗り、パフォーマンスを見せたのでした。ダレンがそのレギュラーの波をインサイドまでメイクすると、大観衆がその信じられない光景に沸き立ち、そのライディングには9Pが与えられて勝負が決まりました。前回に続いてのクォーター・ファイナル進出となるダレンは、次にはケリーと対戦することになっています。

「イルカたちのお陰で波がチョッと良く見えたみたいだね。イルカのお陰さ。」とダレン。「まったく信じられないよ。今までのキャリアの中で最高の出来事さ。」

オージーのダニー・ウィルスはただ1人の南アフリカ代表であるグレッグ・エムスリーを破ってクォーター・ファイナルに進み、ブラジリアンのラオニ・モンテイロを破ったコリー・ロペスと、月曜日に対戦することとなりました。また2001年のワールド・チャンプであるCJ・ホブグッドと、去年のこの大会の覇者であるルーク・イーガンも、クォーター・ファイナルでの対戦が決まっています。

クォーター・ファイナル以降は現地時間の20(月)に予定されており、続報が入り次第お伝えする予定です。お楽しみに!!