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ジョエル・パーキンソンが優勝!

2004-04-15 更新
オーストラリア・VIC・ベルズビーチにて開催されていた"The Rip Curl Pro"が現地時間4/15にファイナルデーを迎え、パーコことジョエル・パーキンソンが、"32th The Rip Curl Pro"の優勝を決めました。

またしても4ftのパーフェクトな波が立ったものの、残念ながらクライマックスに近づくにつれて潮が引いてしまい、気まぐれなコンディションに。

同じオージーのタジ・バロウとの対戦となった35分間のファイナルは、イベントのハイライトに相応しいドラマティックな展開でした。パーコは最高のsetを掴んで見事なパフォーマンスを見せ、ニアパーフェクトとなる9.63をマーク。一方のタジもその後の波をとらえますがボードを折ってしまい、ビーチに予備のボードを取りに戻るハメに。そしてタジの劣勢は最後まで続きました。

昨年の準優勝者であるパーコは、セミファイナルで今大会唯一のパーフェクト10ポイントをマークし、トータルHeatスコアでもベストとなる19.5を叩き出して、過去に2度もリップカールプロを制しているアンディ・アイアンズを下しました。2002年の終わりにハワイで優勝して以来のWCTでの勝利で、若干23歳のパーコはツアーランキングの2位となり、3万ドルを手にしました。

仲間たちや過去のリップカールプロの優勝経験者であるミック・ファニングやマーク・オクルーポたちによってビーチに担ぎ上げられながら「何て言っていいかわからないけど、今朝は優勝なんて思いもしなかったんだ。でも月まで飛んでっちゃうくらい嬉しいよ」とパーコ。
最初の波については「波が来て、すべてがいい感じに思えたんだ。2位じゃないっていい気分だよ。去年は3回も2位になって全部アンディの優勝だったから、セミファイナルでアンディに勝って最後に1位になれたのはすごく嬉しい。ベルズのトロフィーに名を刻めるなんて、僕の人生での最高の成果。タジなら逆転する力もあったけど、今日は僕にツキがあった。来てくれた皆さんに感謝します」と喜びを語りました。

昨年のワールドランク3位であるタジも、出だしのアクシデントにもかかわらず決して諦めませんでした。25歳のタジは、トレードマークとなったエアリアルをもインサイドで付け加えた賞賛に値するライディングで7.87を出し、パーコとの差を詰めていきていました。最後には9.27のライディングをあと1本というところまで・・・。
タジは「ああいう気まぐれな波のコンディションで逆転するのは、実際かなりキビシイよね。しかもパーコは最初の波で9.63出しちゃってたし。とにかくやってみるしかなくて、あと一歩だったけど、いい波が来なかったんだ。ベストなボードだったのに、リップに当てにいったら折れる音がしたんだ。ボードを取り替えるのには時間はかからなかったけど、ちょっぴり動揺しちゃって。とにかく一矢報いようとしたけど、波が来ないんじゃ仕方ない。でもこの結果は嬉しいし、満足してるよ」とコメント。

3位タイとなったのは2年連続でリップカールプロを制したこともあるASPワールドチャンプのアンディ・アイアンズ(ハワイ・カウアイ島出身)と、カリフォルニアのパット・オコーネル。両者ともに1万ドルと、2004年のタイトル獲得に向けての貴重なポイントを獲得しました。
アンディはR3での最高合計点を記録していましたが、2003年度の最終戦以来となったパーコとの対戦では、相手を止めることが出来ませんでした。
「パーコは9.5を出して、次の10.0を出した波を辛抱強く待ったんだ。それでやられちゃったよ。リベンジされちゃったね。でもあれがファイナルじゃなくて残念だったな」とアンディ。
またしてもツアーのトップとなったことについてアンディは「いいね。ツアーは短距離じゃなくてマラソンみたいなもんだから、もう2回もいい結果が出てて嬉しい。この勢いを一年間続けたいね。」
と語っていました。

尚、ケリー、オッキーはクォーターファイナルで、パット・オコーネル、タジに破れてしまいました。

結果は以下の通りです。
32th The Rip Curl Pro
1st Joel Parkinson(AUS)
2nd Taj Burrow(AUS)
3rd Andy Irons (HAW)
  Pat O'Connell
5th Mick Fanning(AUS)
  Toby Martin(AUS)
  Kelly Slater(USA)
  Mark Occhilupo(AUS)