アンディー再び三冠!

現地時間12/19、今年の締めくくりとなるWCTツアー最終戦となったXbox Gerry Lopez Pipeline Mastersはワールドタイトル争いで最も注目されていたアンディー・アイアンズが見事優勝。
パイプラインマスターズ、トリプルクラウン、そしてワールドタイトルの獲得と、去年と同じ場所で同じ結果を残しました。2年連続して全てのタイトルを獲得したのは彼が初。地元の喜びもまたひとしおとなっていました。

ファイナルデーのコンディションはパワフルなノーススゥエルが届き、6～8ftのバックドアが中心。ホローなブレイクは150Yardsも続き、選手達は1本ライディングするごとに再びラインナップに戻るのはかなりハードなものでした。
この日のファイナルは、4選手が30分間で奮闘を繰広げ、ハイスコアを狙うディープセクションでのチューブライドでは、何本もの板が折れるほど。優勝したアンディーもHeat中に2本の板を折っていました。このハードコンディションの中、フロリダのシェア・ロペスは、ホワイトウォーターを抜ける途中でクローズしてくる波にクラッシュしてしまい、クォーターファイナルで膝の靭帯を傷つけてしまうというハプニングもありました。

ファイナルは、タイトル争いの2人に、パーコとフィル・マクドナルドの対戦。ケリーはこの日ガンを用い、序盤から波をゲットするものの、短いチューブライドで3ポイントしか出せなかったことで、不調さを感じさせました。そして、その後も良い波を捕まえることが出来ず、結局4位という結果になっていました。
一方のアンディーは、ディープなバックドアバレルを掴み、8.33ポイントのハイスコアを早くから叩き出します。すると10.000人近いサポーター達からは絶叫の声があがりました。そのアンディーを必死で追い上げていたのは、同じような波で8.27ポイントを出したマクドナルドでした。
スレーターの不調が続く中、マクドナルドとアンディの接戦が繰り広げられましたが、残りの7分の時点でアンディーが最後のライディングとなるバックドアでキレのあるリッピングを出し、6.83ポイントを出しトータル15.16ポイント。マクドナルドの追い上げを振り切り見事優勝を果たしました。
アンディーは試合後「今日はすごいナーバスだったんだ。セミファイナルで本当に腹痛がして、さらに何本も板が折れてしまって…こんな状態で優勝なんか出来るはずはないって思ってたんだ。しかし夢は叶った。これだったんだよ!僕が小さいころから望んできたのは。これを夢みてきたんだ。ケリーも自分のキャリアの中でベストな日々だったと言ってくれた。僕はそれを聞いてただ嬉しく思う。彼は今まで、こんなに素晴らしいタイトルレースはなく、ベストを尽くすように頑張ったって言うんだ。これって僕にとって最大のほめ言葉なんだよね。僕はまだ彼を目標としているし、彼が今までに築いてきた過去のものをずーっと見てきて、その彼とタイトル争いができたことは本当に嬉しいよ。僕の胃はここ何週間心配だったんだけど、もうそんなこと気にしないでいいからハッピーだよ。美味しい酒を楽しむよ!!」と喜びを表していました。

尚、残念ながら7度目のワールドタイトルを逃したケリーでしたが「僕はただアンディに感謝したいと思う。今年は本当に僕の人生の中でも最高の年のひとつで、素晴しい年だった。自分自身、今までこんなにコンペティングで楽しんだことはなかったし、結局また逆転した。これって素晴しいことなんだよね。誰かが勝てば誰かが負ける。こんなに燃えることなんて出来なかったと思うよ。僕はアンディと二人でファイナルへ進めてよかったと思うし、ファイナルではもっと良い波でセッションできる事を望んでいたんだ。残念なことにそれはかなわなかったけど・・・。僕は家族とガールフレンドにも感謝しているし、ここにいた人、全てが僕の友達だと思う。今年の僕の功績は亡き父に捧げたいと思う。優勝することは出来なかったけれども、彼の為に頑張ってきたからね。おめでとうアンディー」と素晴らしいコメントを残していました。

尚、結果は以下の通りです。

Xbox Gerry Lopez Pipeline Masters
1st Andy Irons(Haw)
2nd Joel Parkinson(Aus)
3rd Phil MacDonald(Aus)
4th Kelly Slater(USA)

Official ASP Ratings After The Xbox Pipeline Masters
1. Andy Irons(Haw)8,964
2. Kelly Slater(USA)8,544
3. Taj Burrow(Aus)7,344
4. Mick Fanning(Aus)7,080
5. Joel Parkinson(Aus)6,972