非会員上部PR枠用非会員上部ログイン用
 

『Billabong Pipeline Masters』終了!

2009-12-17 更新
1261027684_pipetaj09
ASPワールドツアー&「Vans Triple Crown」の最終戦『Billabong Pipeline Masters』はR4を終了してから2日間のオフが続いていましたが、現地時間12月15日に再開。
QFからファイナルまでの日程を全て消化し、今シーズン最後のビッグイベントが幕を閉じました。

ファイナリストに選ばれたのは、ケリー・スレーター(USA)とタジ・バロウ(AUS)の二人。
波の選択が難しいコンディションの中、バックドアに狙いを定めたタジがファーストウェーブで目の覚めるようなエアーを披露し、7.00をスコアして主導権を握ります。一方、ケリーはハイスコアに結び付く波をキャッチ出来ず、3pt台を出すのが精一杯。
タジは後半にノーグラブ・エアリアル360を決めて5.83のバックアップスコアを重ねます。
ラスト5分、ケリーはバックドアにレイトテイクオフ!ストールして強引にバレルをメイクしますが、3.93とスコアは延びず...。
そのままタジが逃げ切り、今シーズン初優勝を決めました!
「パーフェクトなバックドアが続いていたけど、残念ながら最後はオンショアになっちゃったね」とタジ。

コメント通り、今イベントは初日から歴史に残るような素晴らしいコンディションに恵まれていましたが、ファイナルデイは3-5ftレンジと期間中では最も小さく、ファイナルが始まる頃には弱いながらオンショアが入ってしまい、バックドア、パイプライン共にバレルにはなりにくい波に...。この変化にジャッジの評価もターンやエアーが中心となり、それがタジにとって有利な展開になったとも言えます。
「完全にターン勝負だったね。波があんな感じだったから、ターンとエアーのためにボードを短めにしたんだ。ケリーは最後まで油断出来ないし、優先権を持っていた20秒前でもドキドキして怖かった~(笑) オレには失うものが無かったから、思う存分乗りまくったよ」と表彰台では今まで見たことのないような満面の笑顔で話していました。

常にトップシードを維持して過去何度もタイトル争いを演じているタジですが、パイプラインで優勝するのは初めて。優勝自体も2007年の「J-bay」以来、久々になります。
「想像していた通り、ここでの優勝は最高の気分!この優勝はワールドタイトルの次に凄いこと。きっと、みんなそう思っているんじゃないかな。表彰台にいる今の自分が信じられない!そのくらい素晴らしい感じなんだ。このイベントには沢山の強豪相手がいる。だから、優勝は手が届かないと考えていたのさ。この1勝はオレのキャリアのベストと断言するよ」とコメントしていました。

毎年最終戦となるパイプラインには、特別枠として大勢のハワイアンが参加します。世界のトップ45でも、その壁を打ち破るのは困難で、今シーズンも多くの選手が苦い敗退を味わっていました。

ファイナルでは波運に見離されたものの、SFまでのケリーのサーフィンはビーチに集まった大勢のギャラリーを魅了。ケリーが使用していたボードは今シーズンの使用頻度が最も高いボトムにカーボンが入った5’11”のクワッド。波にパワーがあるパイプラインでは普段よりも長いボードを使用するのが普通ですが、ケリーにその常識は当てはまらないようです。
「あいにく、コンテスト最低のコンディションでファイナルを迎えてしまったけど、楽しめる波はあったね。フリーサーフィンとして考えたなら満足レベルかな。ファイナルまではバレルをメイクして勝ち上がってきた。それを期待して挑んだのに、ガラッとコンディションが変化してしまった。あの状況で気持ちを移行するのはハードさ。まだ水深が浅かったから、バレルをちょっと期待したけど、ダメだった」とケリー。

ケリーでさえ難しいと感じたファイナルでの波の変化。今回は敏感にそれを察したタジの対応力を褒めた方が良いのかも知れません。
メディアから執拗に攻められている10Xの可能性については答えを濁し、来年のツアー参戦に対しても確かなコメントは残していませんでした。

タジが最後に笑い、ワールドツアーのタイトルはミック・ファニングが獲得。「Vans Triple Crown」の座はパーコことジョエル・パーキンソンとウィメンズはステファニー・ギルモア(ウィメンズワールドツアーのタイトルも!)が獲得。
2009年はオージーの年だったと言えるでしょう。

『Billabong Pipeline Masters』結果
1位 タジ・バロウ(AUS)
2位 ケリー・スレーター(USA)
3位 ディーン・モリソン(AUS)、デーン・レイノルズ(USA)
5位 ダミアン・ホブグッド(USA)、フライン・ノヴァック(HAW)、ビード・ダービッジ(AUS)、C.J・ホブグッド(USA)

photo: ASP Covered Images