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『Billabong Pipeline Masters』は残り8人に!

2009-12-13 更新
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オアフ島・ノースショアのバンザイパイプラインで開催中の『Billabong Pipeline Masters』は現地時間12月11日にR2の残りヒートを消化し、新しい西北西ウネリが入った12日にR3から再開。R4の全てのヒートが終了して残り8人のサーファーに絞られてきました!
6-8ftレンジのパイプライン、バックドアは共に絵に描いたような素晴らしい波で、パーフェクト10が続出!全てのヒートを見逃すのがもったいないくらいの歴史に残るような戦いでした。

最終戦までもつれ込んでいたASPワールドツアーのタイトルも、パーコことジョエル・パーキンソン(AUS)がR3でワイルドカードのギャビン・ジレット(HAW)に敗退した時点でポイント差からミック・ファニング(AUS・写真)に決定!
ミックは、「今はこの雰囲気にのまれてしまって、言葉が見つからない...。今日もハードな波で、自分のヒート(R4)に集中するために早めにパドルアウトしていたら、ギャビンがあのスコア(ヒートを決定した9.03)を出したところだった」とまずは一言。

本日も2つのヒートが同時に進行するデュアルフォーマットを利用したため、パーコが敗退した時にミックはすでにアウトに出ていました。
2007年にミックが初のタイトルを獲得した時のように海でハグを交わした二人。
「ここ数日間のことや、どれほど緊張していたか...。そんな話をお互いにしたんだ」とミック。

最終戦を待たずに後半戦のヨーロッパレッグでタイトルが決定してしまうことが多い、最近のASPワールドツアー。パイプラインまでタイトル争いがもつれ込んだのは2003年の「アンディvsケリー」の対決以来。メディアを巻き込んでの激しい争いはASPファンなら記憶に新しいところでしょう。

「タイトル争いはやっぱりこれだよね。見ている方も楽しいでしょ?ここ数日はかなり緊張していたんだ」と話していたミックですが、大親友のパーコとのタイトル争いは複雑な心境だったはず。

今シーズンを振り返ると開幕2連勝を決めたパーコが第5戦の「J-bay」でも優勝して前半戦をぶっちぎりで折り返し、早くも初のワールドタイトル獲得が確実視されていました。
しかし、後半戦に入る前にバリ島でのサーフィン中に足首を負傷してしまい、前半戦の好調さが嘘のように3戦連続で17位に...。
逆にミックはパーコの軌跡を辿るように後半戦2連勝を上げ、スペイン戦では遂にパーコを逆転。ハワイの前にも1勝を重ね、更に有利な展開に持ち込んでいました。
「今シーズンの彼の出来事は見るに見かねるほどだったね...。あんなに好調だったのに、足首を怪我してしまったんだ。親友として本当に辛かったよ。もしも、オレが戦っていなければ、ジョエルのために何でもしてあげたかったさ」とミックはパーコについて話していました。

ちなみにパーコの足首ですが、もし手術をすれば約1ヶ月はサーフィンが出来なくなるような重傷だそうです。

R4を終了した時点で最も目立っていたのは、ケリー・スレーター(USA)でしょう。
R3ではパーフェクトに近い9.90を含む19.33、R4でも9pt台をスコアし、余裕でQF進出を決めています。
「パイプでの優勝は別格。素晴らしいことなんだ。まずは次のヒートを勝つのが先だけどね。エディ・アイカウとこのイベントは誰でも欲しい最も名誉あるもの。ここ何年かはパイプでやるかどうかも悩むような波だったけど、今年はパーフェクトだね!」とケリー。

今シーズンのケリーは、第4戦のブラジルで優勝はしたものの、17位が4回もあり現在のレイティングは7位。先日行なわれたエディ・アイカウも寸前で優勝を逃してしまい、せめてパイプラインで優勝してキッチリと最後を締めくくりたいところでしょう。
QFでは唯一ワイルドカードで残っているフライン・ノヴァック(HAW)と対戦します。

その他にQF行きを決めたのは、R4でミックを敗ったディーン・モリソン(AUS)、ダミアン&C.Jのホブグッド兄弟(USA)、ビード・ダービッジ(AUS)、タジ・バロウ(AUS)、デーン・レイノルズ(USA)

ネクストコールは現地時間12月13日の早朝6時30分、ヒートスタートは8時(日本時間12月14日の夜中3時)の予定。
残り1日でファイナルまで進む可能性が高いので、お見逃しの無いように!

『Vans Triple Crown」』公式サイト
http://www.triplecrownofsurfing.com/(PC用)

photo: ASP Covered Images