非会員上部PR枠用
 

サニー・ガルシアが復活!?

2009-12-07 更新
1260176788_2009wqstrionsan
今シーズンのノースショアはコンスタントにノーススウェルが入り、波に恵まれています。『THE EDDIE』の開催も近いと予想されている中、現地時間12月6日には10-15ftレンジのサンセットビーチで「Vans Triple Crown」の第2戦『O’Neill World Cup of Surfing』が終了しました。

ファイナリストは熾烈なワールドタイトル争いを繰り広げているミック・ファニングとパーコことジョエル・パーキンソンの二人のオージーと、過去6回もトリプルクラウンの栄冠を手にしているサニー・ガルシア(写真)、昨年のトリプルクラウンで2位に入ったマウイ島出身のヤングガン、ダスティ・ペインの二人のハワイアン。

ファイナルはサンセットの波を知り尽くしているサニーが最初の波で大きなマニューバーとインサイドバレルでいきなりの9.47をメイク。その後はハイスコアに結び付くような波が入らず、サニーが終盤までリード。久々の優勝も目の前まで迫ってきました。しかし、7.00を持っていたパーコがラスト数分に6.17のバックアップスコアを重ね、逆転に成功!サニーが再逆転に必要なスコアは僅か3.70でしたが、時すでに遅し...。そのまま終了のホーンが鳴り、パーコの優勝が決定しました。

「最初のサニーのスコアは聞こえなかったけど、観客の大騒ぎは聞こえたさ。急いで自分の仕事をしないと!って思ったよ。ラスト2分でサニーが必要なスコアは約3pt。もう、何でも乗っちゃえば!って伝えたい気分だったね(笑)」とパーコは笑顔でコメント。

パーコがサンセット開催の『O’Neill World Cup of Surfing』で優勝するのは今回で3回目。これはハワイのレジェンド、マイケル・ホーに並ぶ素晴らしい記録です。昨年に続き、2回目のトリプルクラウンの栄冠も視野に入ってきたパーコですが、2位のサニーとの差は31ptのみ。ワールドタイトルとトリプルクラウンの二つの優勝カップのプレッシャーは計り知れません。
ちなみに今年のトリプルクラウンの勝者には50,000USドルと10,000USドル相当のニクソンの時計が贈られます。

「今までは怪我のせいで弱気になっていた部分もあったのかも...。オレのキャリアの中でも最も大きな戦いに入る前に優勝して表彰台に立てたんだ。今は本当に良い気分さ」とパーコは現在の心境を語っていました。

世界中のASPファンが楽しみにしている最終戦の『Billabong Pipeline Masters』。2009年の全てがここに凝縮されると言っても過言ではありません。今イベントでは、ワールドタイトルを争っているミックとパーコが揃ってファイナルに進み、まさに前哨戦になりました。

数字の上で圧倒的に有利なカレントリーダーのミックは、「リーダーはオレで、ジョエルに全てのプレッシャーがかかっている状態さ。彼はパイプで3位以上に入る必要がある。つまり、ミス出来る余地が無いんだよ。オレは自分のヒートに集中して勝ち上がるだけ。それが彼のプレッシャーにも繋がるしね」と冷静なコメントを残していました。

過去にワールドタイトルを獲得したこともあるサニーの久々の活躍に多くのハワイアンが酔いしれた今イベント。惜しくも優勝は逃しましたが、トリプルクラウンを獲得する可能性はまだ十分にあります。
「スタートよりも、最後をどう締めるかが重要なんだ」とサニー。さらに「気分はまずまずだけど、負けたことにはまだへこんでいる。ここに辿り着くまで長かったし、優勝したかったさ。ファイナルは9.4でスタートして、最後に必要だったのは約3ptだった。逆転出来なかったのは悔しかったさ。うまくいけば、明日はエディが行なわれるから、デカイ波に乗ってこのへこんだ気持ちを洗い流してから、パイプに挑みたいね!」と話していました。

3人の濃いメンバーに隠れて影が薄かったダスティですが、今イベントで得たポイントによってクオリファイを果たし、来年はドリームツアーの仲間入りが決定!まだ20歳のダスティは、ビッグウェーブだけでは無く、次世代のアクションも器用にこなすオールラウンドのサーファー。勝負強さもあるので、ツアーの台風の目になるかも!?

なお、最終戦の『Billabong Pipeline Masters』は12月8日~20日にバンザイパイプラインで開催されますが、その前に『THE EDDIE』がワイメアで行なわれる可能性があります。日本からは脇田貴之が招待されているので、公式サイトをチェックしてみては?

『THE EDDIE』公式サイト
http://live.quiksilver.com/2009/eddie/(PC用)

『Vans Triple Crown』公式サイト
http://www.triplecrownofsurfing.com/(PC用)

『O’Neill World Cup of Surfing』結果
1位 ジョエル・パーキンソン(AUS)
2位 サニー・ガルシア(HAW)
3位 ミック・ファニング(AUS)
4位 ダスティ・ペイン(HAW)

photo: ASP Covered Images