「Supertubos」は天国と地獄!?
2009-10-28 更新

「Supertubos」の波は噂通り、ハワイのパイプラインに近い波質で、最適なポジションからバレルを抜けることが出来れば天国。少しでもミスをすれば地獄というエキサイティングな波。
パーフェクト10が飛び出す一方、怪我人も出てしまったほどでした。
壮絶なタイトル争いを繰り広げているミック・ファニング(AUS・写真)とパーコことジョエル・パーキンソン(AUS)は揃ってSF進出を決めています。
R3でカイ・オットン(AUS)、QFでボビー・マルティネス(USA)を抑えたパーコは、「これで夢をつないだね。今回は対戦相手を意識しないようにするよ。残された二つのヒートを勝つだけ。それで仕事は終わりさ」とコメント。
8月のオフの時にバリ島で負った怪我の影響で、前半戦の勢いが全く無くなってしまったパーコ。前戦のスペインでは遂に親友のミックにカレントリーダーの座を奪われてしまい、せっかく余裕で手に入る位置にあった初のワールドタイトル獲得のチャンスを振り出しに戻してしまいました。
「Supertubos」の波はパーコのホームにある「Kirra」にも似た波質。同じゴールドコースト出身のミックとビード・ダービッジがパーフェクト10や近いスコアを出して勝ち上がっているのも、天国の波と地獄の波を見極める目が他の選手達よりも優れていることの裏付けと言えるでしょう。
「人を選ばない危険な波と言えるよね。偉大なる自然の力が今日の波を送っている。全員挑戦者さ。久々に自分のヒートで最高の一本を乗って、やっと重荷がなくなった感じだよ」パーコは話していました。
ミックとパーコ。現時点でほとんどポイント差がない両者は、SFが違う組み合せのため、対決するとしたらファイナルのみ。このイベントでどちらが優勝してもタイトルの行方は最終戦のパイプラインに持ち越されることが決定しています。
R3とQFを共にコンビネーションスコアの圧勝で決めたミックは、「面白くなってきたね。メディアだってこんな展開を望んでたんだろ。二人共勝ち残っているし、オレはストークしているよ。今朝サーフィンした時はこんな波でやるのかよ~って思ってたけど、嘘みたいに良くなった。ここに集まってくれた素晴らしいファンの気持ちが伝わったんだろう。凄いことだね」と最高の舞台で戦える喜びを笑顔で話していました。
R2でケリー・スレーター(USA)を抑えたワイルドカードのオーウェン・ライト(AUS)は、その後も快進撃を続け、R3でデーン・レイノルズ(USA)、QFではダミアン・ホブグッド(USA)を共に僅差で敗ってSF進出を決めましたが、QFでワイプアウトした時に鼓膜を破り、首を負傷。ヒート終了前に病院送りに...。
オーウェンが次のSFに出場するかはまだ不明。ダミアンとのヒートでは、パーフェクト10を叩き出していただけに、もしも欠場ということになれば、非常に残念です。
ネクストコールは現地時間10月28日の朝8時(日本時間の10月28日午後5時)
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photo: ASP Covered Images