非会員上部PR枠用
 

第7戦『Quiksilver Pro』終了!タイトルレースが面白くなってきた!

2009-09-29 更新
1254203273_2009wctframictop
現地時間9月27日、フランス南西部で開催されていたASPワールドツアー第7戦『Quiksilver Pro』が終了!
コンテストピリオドまでに新しいウネリが入る予報が無かったため、1-3ftのスモールコンディションの中、R4からファイナルまでが一気に行なわれ、最後にビード・ダービッジ(AUS)を抑えたミック・ファニング(AUS)が前戦のカリフォルニアに続き、2連勝を飾りました。

ファイナルはミックの一人舞台。まず、最初の波で7.83をスコアすると、5分も経過しない内に8.83を重ね、早くもビードをコンビネーションスコアに追い込みます。風の影響が入ったバンピーな波にビードは6pt台を出すのが精一杯。結局、最後まで逆転劇は無く、ミックがトータルスコア16.66で優勝!
「後半は疲れてしまったから、前半に良いスコアをまとめられてラッキー!ファイナルデイに4ヒート、それも2戦続けてだぜ。優勝するのは体力が必要さ。波は悪くなる一方だったし、序盤のスコアが効いたと言えるよね」とファイナルを振り返ったミック。

2戦連続でカレントリーダーのジョエル・パーキンソン(AUS)がR3敗退を喫した一方でミックは2連勝を上げて逆転まで僅か146pt差まで追い上げてきました。
ミックがワールドタイトルを獲得した2007年は追われる立場でしたが、今回は逆になって一層強さを増した感じがします。
「やっと肩を並べることが出来た。これ以上ジョエルが勝ったら、もう追いつけないって、みんな思っていたんじゃない?残念ながらそう上手くはいかず、早く負けてしまった。オレのこの2連勝は大きな意味があるし、シーズン後半が楽しみだね」とミックはタイトルレースについて語っていました。

いぶし銀のライディングでツアーの伏兵とも言えるビード・ダービッジ(AUS)は今シーズン初優勝を逃しましたが、今回の準優勝で7位から4位にトータルレイティングをアップさせました。
「調子は良かったんだ。ハードにターンしたつもりが、逆に力み過ぎになってコブにつかまってしまったのさ。それが他のヒートと違う結果に結び付いてしまったのかも...。波が少しバンピーになって面が悪かったのも原因。トラッセルズで3位に入って、今回はファイナル進出と続けてベストを更新出来たのは良い気分だね」とファイナル終了後にコメントを残していました。

フランス、スペイン、ポルトガルと続くヨーロッパレッグで注目したいのは、タイトルレースの他にヨーロピアンサーファーの活躍ぶりです。
彼らの結束力は固く、一丸となって戦う姿に心を打たれた人も多かったのでは?
惜しくもファイナル進出は果たせませんでしたが、パトリック・ビーヴェン(FRA)、ティアゴ・ピレス(PRT)がSFまで勝ち進み、今イベントを盛り上げていました。

ティアゴ・ピレス(PRT)のハイライトはケリー・スレーター(USA)を敗ったQF。ヒート終了後のインタビューでは、「最高の気分!ケリーのことはリスペクトしているし、好きなサーファーの一人。 彼に勝つためには大きな波を待つべきだと考えていたんだ。今シーズンは厳しいね。でも、勝てるようにハードなトレーニングをしているよ。結果が出てハッピーさ」と笑顔でコメント。

ツアー2年目のティアゴは、ここまで33位と17位のみで、トータル33位でしたが、今回の3位でポイントを重ね、一気に23位に上昇。WQSをフォローしてないティアゴが来年もツアーに残るためには最終的に27位以内に入るのが条件。そのためには残りの3戦でも出来るだけ好成績を残す必要があります。
「精一杯の努力はしているさ。だから、ヨーロッパレッグで巻き返したいね。やっぱりここ(ヨーロッパ)は落ち着くよ。ホームにいる気分でいられるし、良い結果が出せると信じているんだ」と話していました。

次の第8戦は10月5日~17日にスペイン・ムンダカで開催される『Billabong Pro』

ASPワールドツアー第7戦
『Quiksilver Pro』結果
1位 ミック・ファニング(AUS)
2位 ビード・ダービッジ(AUS)
3位 パトリック・ビーヴェン(FRA)、ティアゴ・ピレス(PRT)
5位 ベン・ダン(AUS)、ボビー・マルティネス(USA)、ケリー・スレーター(USA)、タジ・バロウ(AUS)

『Quiksilver Pro』公式サイト
http://quiksilverlive.com/profrance09/(PC用)

photo: ASP Covered Images