『ムラサキプロ四国』はJPSA史上に残る戦いに!
2009-09-20 更新

前週に茨城・大洗で行なわれた第3戦ではダレン・ターナー、女子は萩原水紀が優勝。
トータルレイティングでは林健太、谷口絵理菜がトップに立ち、JPSAツアー一行は四国へ移動。
9月18日(金)~20日(日)に第4戦『ムラサキプロ四国』が開催されました。
コンテスト初日、18日(金)は台風14号からのグランドスウェルが入り、メイン会場の生見はクローズアウトしていたため、比較的落ち着いていた宍喰へ移動。
ヘッドオーバーのオンショアコンディションの中、男子のラウンド1からスタートしました。
トップシードが登場する前のラウンド1で好調さをアピールしていたのは、大洗でプロ資格を手に入れたばかりの黒越大気。ローカルナレッジを上手く生かして15.75のハイエストヒートスコアでラウンドアップ!
続いて行なわれた女子は、ラウンド2で今シーズンの絶好調女、谷口絵理菜がパーフェクト10をメイクしてQFへ。QFでも他の選手を寄せ付けない強さを見せてSF進出を決めました。
タイトル争いに絡んでいる萩原水紀、橋本小百合、福谷周子も順調に勝ち進み、SFへ。
19(土)は更に波が上がり、宍喰でもヘッドオーバーから午後にはダブル位のセットが入るハードコンディションでしたが、トップシードの選手はバレルになる波を上手く選び抜き、日本のコンテストでは貴重なスタンディングチューブも!
パーフェクト10をメイクしたダレン・ターナー、中村昭太、ローカルの田中海周、18.25のハイエストヒートスコアを叩き出した田嶋鉄兵が注目を集めていました。
他にも田中英義、大橋海人、森哲太、田中樹、萩原周、四国勢では林健太を始め、辻裕次郎、仲野仁人がQFへ。
女子のSFはハードな波に各選手スコアが延びず、谷口絵理菜でもトータル4.80というロースコア。川邉聡美、福谷周子に抑えられてしまい、ここで姿を消すことに...。
一方、谷口絵理菜の敗退をチャンスとしたい橋本小百合と萩原水紀は両者揃ってファイナルに残りました。
最終日の20(日)、台風14号からのグランドスウェルは強まるばかり。ビーチでは耐えられず、四国を代表する海部河口を特別に利用してJPSA史上に残るような素晴らしい戦いが火ぶたを切りました。
波は公式で4-6ftレンジ。パワーがあるライトの波で、バレルインも可能な極上のコンディション。
始めに行なわれた女子のファイナルは、深いチューブとアクションが冴え渡っていた橋本小百合が萩原水紀を0.20差で抑えて今シーズン優勝を決めました。
男子はQFからスタート。波が良いだけにハイスコアが続出していましたが、中でも田嶋鉄兵がQF、SF共にハイエストヒートスコアでラウンドアップを果たし、目立っていました。
ファイナリストはその田嶋鉄兵、第3戦を終了した時点でトータルレイティング1位の林健太、ダレン・ターナー、田中樹の4人。
ファイナルでは最初に波を掴んだ田嶋鉄兵が、いきなりパーフェクト10を叩き出す好調な滑り出し。
それに続いたのは林健太。小柄な身体を感じさせない大きなマニューバーをキッチリとメイクし、9ptをスコア。田中樹も切れのあるライディングで8pt台を出して2人に続きます。
ラスト数分、バックアップスコアが足りなかった林健太がアウトから入ってきたセットにテイクオフ!深いボトムターンからリッピング、カットバックを綺麗に決めて8.75のハイスコアで逆転勝利!
今回の台風14号は本州に上陸をしないまま南海上→東海上を進む理想的なコースとなり、日本全国のサーファー達を楽しませています(9月20日現在、まだまだウネリは炸裂中!)が、JPSAのイベントにも素晴らしいご褒美を与えてくれました。
最終戦は9月30日(水)~10月2日(金)に千葉・志田下で行なわれる『ALL JAPAN PRO』。
その前には同会場でWQS4スター『Billabong TSURIGASAKI Pro supported by JPSA』が9月24日(木)~27日(日)に開催されます。
JPSAショートボード第4戦
『ムラサキプロ四国』結果
1位 林健太
2位 田嶋鉄兵
3位 田中樹
4位 ダレン・ターナー
女子
1位 橋本小百合
2位 萩原水紀
3位 福谷周子
4位 川邉聡美
日本プロサーフィン連盟(JPSA)