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真夏の祭典『Hurley US Open of Surfing』終了!

2009-07-27 更新
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真夏のカリフォルニアの祭典と言えば、ハンティントンビーチで開催される伝統的イベント『US Open』
今年は「Hurley」がメインスポンサーとなり、ケリー・スレーター、C.J・ホブグッド、ミック・ファニング、アドリアーノ・デ・スーザ、テイラー・ノックス、アンディ&ブルース・アイアンズ、ロブ・マチャド、クリス・ワードなど、例年にない豪華なメンツを迎えて現地時間7月26日に終了。

波の方もベストタイミングで南西よりのグランドスウェルが入り、10ftオーバーまでサイズアップ!、「ここがハンティントン?」と目を疑うようなバレルセッションが繰り広げられ、大自然が味方についた素晴らしいイベントになりました。

QFまで勝ち上がってきた大半の選手がワールドツアーのメンバーという中、地元のブレット・シンプソン(写真)がローカルナレッジと沢山のギャラリーの声援に後押しされて、QFではナサニエル・カラン、SFではC.J・ホブグッドを難なく抑えて堂々とファイナルへ進出。
最後の相手となった2007年のワールドチャンピオン、ミック・ファニングにも動じず、9.10を含む16.93をスコアして優勝を決めました!
「潮が上げて波数が減ってきたのが分かったから、序盤に勝負を賭けたんだ。二人共、出だしが早く、スコアもまあまあだったよね。そして、オレは最初の波(6.83)よりも少し良いスコア(7.83)を重ねることが出来た。ヒートが終了した時は信じられない気分だったさ...。今でも戸惑っている。 オレのホームポイントのファイナルでミック・ファニングを倒せるなんて、これ以上のことは無いよ。それに100.000ドル(日本円で約950万円)にWQS2,500ポイントだぜ! もう、涙が出てくるよ~」とブレットはまず一言。

どこの国で開催されるイベントでも言えることですが、ローカルサーファーがファイナルまで残ると対戦相手が可哀想なくらい応援が片寄ります。今回のファイナルでもブレットがテイクオフした瞬間からボリュームMAXの声援が飛び交い、会場は異様な熱気に包まれていました。
「観客の前でジェットスキーに乗って声援を聞いている時は凄い興奮さ。あれで疲れも吹っ飛んでアゲアゲの気分になっちゃう(笑) 家族、友人にも素晴らしいサポートを受けたね。今日は人生最高の日と言えるよ」とブレット。

2008年の同イベントで3位に入賞したブレットでしたが、ギリギリのラインでクオリファイには届かず、2009年もWQSを転戦中。今イベントで得た2,500ポイントを有効に利用して2010年のワールドツアー入りを目指します。
「まだピンとこないけど、嬉しいのは確か。今までの最高成績だからね。クオリファイに向けて大きな自信になったよ。オレの目標はワールドツアーだから、上位でシーズンを終えることに焦点を合わせている。他に何て言っていいか分からないけど、これだけは言える。本当にワクワクしているし、次のイベントが待ち切れない!」と話していました。

WQSながら賞金総額225.000USドル、優勝賞金100.000USドルと、ワールドツアーよりも高い賞金が得られるだけあって、今イベントにはトップ45の選手が多数エントリー。
惜しくも優勝を逃したミックでしたが、久々の『US Open』を楽しんだ様子で、表彰台では終始笑顔でした。
「素晴らしい1週間だったね。7年振りだったけど、やっぱりこのイベントは凄いよ。会場の設備、観客、波、まるで夢の中さ(笑) ブレットに’おめでとう’と言いたいね。彼が本当のチャンピオン、来年のツアーで会えるのを楽しみにしているよ」とコメントを残していました。

なお、日本人選手もエントリーしていましたが、マーこと大野修聖、辻裕次郎はRound of 144で敗退。田嶋鉄兵はRound of 96で敗退。
ウィメンズでは橋本小百合が順調にヒートアップをしていましたが、Round of 12でステファニー・ギルモア、ココ・ホーの強豪を相手に敗退し、9位でフィニッシュしています。

WQS6スター『US Open』結果
1位 ブレット・シンプソン(USA)
2位 ミック・ファニング(AUS)
3位 C.J・ホブグッド(USA)、アドリアーノ・デ・スーザ(BRA)

『US OPEN』公式サイト
http://www.usopenofsurfing.com/(PC用)

photo: ASP Covered Images