『Billabong Pro Jeffreys Bay』終了!
2009-07-17 更新

前回のブラジル戦で優勝したケリーがR3でテイラー・ノックス(USA)を相手に敗退したのを尻目に今シーズンの絶好調男パーコことジョエル・パーキンソン(AUS)が順調にヒートアップを果たし、ファイナルでもダミアン・ホブグッド(USA)を抑えて優勝!
今シーズン3度目の勝利を手にして初めてのワールドタイトルに向けて大きな前進をしました!
「夕方にかけてウネリが弱まるのは分かっていたから、ファイナルは序盤が勝負だと考えていたんだ。このイベントではボーンヤーズ(奥のピーク)にポイントを絞っていたよ。最初につかんだあの波もそうだった。テイクオフ時から凄い良い波だったから、全てを有効に使おうとトライしたのさ。あの波がヒートの鍵だったね」とまずはファイナルについてコメントを残したパーコ。
40分ヒートのファイナルで最初に飛び出したのはボーンヤーズで波を待っていたパーコ。長くて美しいショルダーに深いトラックを刻み続け、いきなり9.47のハイスコアをメイク。ダミアンは5.67を返しますが、パーコが4.67のバックアップスコアを手に入れて差を広げます。残り10分の時点でダミアンが乗った波は僅か1本...。パーコは残り3分でダメ押しの6.5を重ね、コンビネーションスコアに追い込みます。ダミアンは最後にバックハンドでリップを続けましたが、6.27で逆転には届かず...。
パーコのファーストウェーブだけが強い印象に残ったファイナルでした。
パーコがJ-bayで優勝するのは2回目。1回目は10年も前のことですが、その時のパーコはワイルドカードでの出場だったため、今回の優勝は感慨深いものがあったことでしょう。「ワオ!!10年なんてあっと言う間だね。あれ以来、毎年このイベントを楽しみにしているし、素晴らしいトリップが続いている。10年間経っても特別な気持ちに変わりはないし、ファンタスティックなイベントだって言えるよ。これからも出来るだけここに来れるようにしたいね」と笑顔で話していました。
今イベントを振り返ってみると、波が良かっただけにハイスコアが出やすく、アベレージスコアが8~9pt台というラウンドもあり、パーフェクト10が5回(その内の2回はパーコ)も!波運次第では誰にでも優勝のチャンスがありましたが、最も安定していたのは、やはりパーコだったと言えます。
今回の優勝で2位のC.J・ホブグッド(USA)との差を約1400ptも広げ、後半戦に挑みます。
「ワールドタイトルについては考え過ぎないようにしている。前はポイント差とか誰より上で誰より下とかで頭の中が一杯になっちゃったけど、今年は目前に焦点を合わせてベストを出せるようにしているんだ。良いスタートを切れたけど、まだシーズンは長いから、何があってもおかしくない。家に戻って家族で過ごし、次のイベントに向けてトレーニングを開始するよ」と最後にパーコは話していました。
ファイナルでは波に見離された形で負けてしまったダミアンでしたが、バックハンドでJ-bayのロングショルダーをライディングする姿は往年のオッキーを思わせるようなパワフルで芸術的なものでした。
「ここは魅惑的で美しい場所。波が割れているのを見るだけでも本当に美しくてうっとりしちゃう(笑) ジョエルは最高の一本を最初に乗ってしまったから、8ftの波が入るのを祈るだけがオレの唯一出来ることだった。グーフィーフッタ-には難しい波だけど、ファイナルに残ったからね。それだけでもオレにとっては最高と言えるよ」とダミアン。
今回の2位でポイントを稼ぎ、10位から5位へレイティングをアップさせたダミアン。現在2位の双子のC.Jと共にツアーの後半戦も活躍を期待しましょう。
これで10戦中、5戦を消化したASPワールドツアー。前半戦はパーコが3勝を上げて独走態勢に入っています。後半戦のスタートは9月13日~19日に開催される『Hurley Pro』 カリフォルニアのトラッセルズが舞台になります。
第5戦『Billabong Pro』結果
1位 ジョエル・パーキンソン(AUS)
2位 ダミアン・ホブグッド(USA)
3位 カイ・オットン(AUS)、デーン・レイノルズ(USA)
5位 ディーン・モリソン(AUS)、ボビー・マルティネス(USA)、シェーン・ホームズ(ZAF)、テイラー・ノックス(USA)
photo: ASP Covered Images