『Billabong Pro Jeffreys Bay』は最高の波でR3へ突入!!
2009-07-15 更新

前日から新しいスウェルが入ったJ-bayは、6-8ftレンジのクラシックなコンディションとなり、ビックマニューバーあり、ロングバレルありの最高の舞台に!
当然、ハイスコアが量産され、そのヒートのベストウェーブをキャッチ出来たサーファーが次のラウンドに進む展開となっていました。
この日のハイエストヒートスコアをメイクしたのは、第4戦のブラジルで優勝を決めたケリー・スレーター(USA)。ケリーは30分ヒートの中で9pt台を4本も叩き出し、18.84で対戦相手のニック・マスクロフト (AUS)を完全ノックアウト!他の選手よりも1ランク上のスピードで面白いようにバレルを抜けて行く姿は圧巻でした。
「アウトに戻るのは大変だったけど、最高の波だったよ。ただバレルの中をキープしただけ。チューブの中にずっといて、最後に犬小屋のドアを開けるような感じで4~5本はバレルをメイクしたかな。本当にヤバい波だったよ。バレル以外は何をしたのかも思い出せないほどハードに攻め続けたんだ。勝てて嬉しいし、最高にハッピーなヒートだった!今年の中では間違いなくベストだね」とケリー。
ブラジルでの優勝で25位から9位にランキングを上げたケリー。ここJ-bayは過去に4回も優勝したことがある得意な場所。今回は敗者復活戦無しの新フォーマットが採用されているために1ヒートしかサーフィンを見せていませんが、よっぽどの悪運に振り回されない限り、上位入賞は固そうです。
今イベントで最も注目を集めているのは、ケリーよりもローカルワイルドカードのショーン・ホームズかも知れません。「アンディキラー」とも呼ばれているショーンは、今イベントに過去7回も出場経験があり、今回のようなクラシックなJ-bayが姿を現すと強さを発揮します。
R2では18.60でタジ・バロウ(AUS)をコンビネーションスコアに追い込んでの圧勝。次のR3ではマイケル・キャンベル(AUS)を僅差で抑えてQF進出を決めています。
「いつもはツアー選手の応援をしている側だよ。今年はジョエル(パーキンソン)にワールドタイトルを獲得してもらいたいと思ってる。彼はタイトルを獲って当然の実力者だもんね。もしも、今年ダメだったら、本当にがっかりしちゃうよ。オレはアウトに出てサーフィンするだけ。ただ波に乗るだけでは意味がないから、出来る限りのターンはしないとね。オレにとって、この場所で二人だけで戦えるなんて最高の機会だし、とても素晴らしいことさ。ヒートを勝ち進んで地元の観客から声援をもらうのは良い気分!サーファーで良かった~(笑)」とショーンは笑顔でコメントを残していました。
ショーンのコメント通り、実力で言えば、いつワールドタイトルを獲得してもおかしくないパーコことジョエル・パーキンソン(AUS)も順調にヒートを勝ち上がり、QF進出が決定。オーストラリアレッグで2連勝を決めた後も着実にポイントを重ねているパーコは、第4戦を終了した時点で2位のアドリアーノ・デ・スーザ(BRA)に670pt差を付けてトップを独走中。すでにアドリアーノから5位のミック・ファニング(AUS)までの選手は姿を消しているため、少しでも上位に食い込んでポイント差を広げたいところ。
パーコの次の対戦相手はタヒチ戦で優勝したボビー・マルティネス(USA) 現在残っている相手の中ではケリーの次に嫌な相手と言えるでしょう。
なお、今イベントでは「CLASH OF THE ICONS」と題して往年のライバル、オッキーことマーク・オキルーポとトム・カレンがマンオンマンで対決するという粋な演出があります。合計2ヒートの内、1ヒート目はすでに消化してトムが勝利。次のヒートはファイナル前に行なわれる予定なので、ライブ中継をチェックしてみては?
日本時間7月15日14:30現在、R3のH6が進行中。ファイナルまで行なってしまう予定なので、ASPファンは公式サイトにアクセスしてみましょう!
http://www.billabongpro.com/jbay09/(PC用)
photo: ASP Covered Images