『SriLankan Airlines Pro』はイベント史上最高の戦いに!
2009-06-15 更新

WQSで最もグレードが高い6スタープライムということで、トッププロが集結。ファイナルはオーウェン・ライト(AUS)とパトリッック・ガダスカス(USA)のヤングガン対決となり、現代サーフィンを象徴するようなエアリアル戦に!パーフェクト10も飛び出し、イベント史上で最もハイレベルな戦いとなりました。
舞台となったパスタポイントはレフトのリーフブレイク。ファイナルは4ftサイズのパーフェクトな波に恵まれていました。
両者共に7pt台のハイスコアで好調な滑り出し。更にパトリックが8.93、オーウェンは9.83のスコアを重ねます。ヒート後半、もう一つの9pt台を叩き出したオーウェンがパトリックをコンビネーションスコアに追い込みます。パトリックは最後の波でパーフェクト10をスコアしますが、逆転にはならず...。
オーウェンが今シーズンのWQS初優勝を決め、総合レイティングでもトップに立ちました!
「今まで経験してきた中でも最高のファイナルだったね。パット(パトリック)がファイナルまでに軽く9pt台や、10ptさえも出していたのは知っていたから、勝つためには凄いエアリアルを決めないと!って思ってたんだ。少なくとも2つの大きなエアリアルとパワーサーフィンを組み合わせる戦略を立てたのさ。もうヘトヘトだよ(笑)」とオーウェン。
まだ19歳のオーウェンはプロジュニアもフォローしています。そちらの方でも開幕3連勝に加えて5月末にオーストラリアで開催されたグレード4のイベントで優勝と大活躍。
さらにワイルドカードで出場したASPワールドツアーの第2戦『Rip Curl Pro』では、ケリー・スレーターを抑えるという快挙も成し遂げており、今シーズンで最も注目されている若手選手なのです。
「シーズンがスタートした頃はオーストラリアでのプロジュニアに焦点を合わせて、WQSは経験のために数戦だけって考えていたんだ。でも、今はWQSで勝ってワールドツアーへのクオリファイを狙っているよ」と思わぬ誤算に一年の計画さえも変えたことを話していました。
今イベントのファイナルについては、ワールドツアーのヘッドジャッジも最高のヒートだったと絶賛しており、惜しくも優勝を逃したパトリックに対しても高い評価をしていました。
双子のデーンと、末っ子のターナーと共にガダスカス3兄弟として有名なパトリック。3人ヒートのRound of 24ではヒート終了30秒前にコンテスト史上初となるロデオクラウンを完璧にメイクしてパーフェクト10を叩き出し、3位から一気に1位となり、ベスト16に進出。コリー・ロペス(USA)や、ジャドソン・アンドレ(BRA)などを倒してファイナリストに選ばれていました。
「最後は負けちゃったけど、気分的には優勝に等しいね。素晴らしいイベントだったし、見事なファイナルだった。メイク出来たエアリアルにもストークしているさ。あの動きはサーフィンをもっとエキサイティングな方向に進ませると思うし、年末まで全開で行くぜ~」とカリフォルニア出身らしい陽気な話し方でインタビューに答えていました。
今シーズンは補欠選手としてASPワールドツアーに参戦しているパトリックですが、本人の望みは補欠では無く、もちろんフル参戦。ツアーでの出番は少ないため、WQSの最終レイティングで15位以内に入るのがその近道だと考えられます。
まだシーズンは長いものの、今イベントを終了した時点でクオリファイ圏内の7位。確実にその望みに近づいています。
なお、日本人初のクオリファイを目指しているマーこと大野修聖もエントリーしていましたが、ファーストヒートのRound of 96でパトリックらに抑えられ、残念ながら3位敗退。
トータルレイティングは33位と、まだまだクオリファイを狙える位置にいるマー。
次は6月29日~7月5日に南アフリカで開催される6スター『Mr Price Pro Ballito」にエントリーしているので、ぜひ応援のメッセージを!
「大野修聖オフィシャルブログ i feel u」
http://ameblo.jp/blog-mar/
WQS6スタープライム
『SriLankan Airlines Pro』結果
1位 オーウェン・ライト(AUS)
2位 パトリッック・ガダスカス(USA)
3位 ジャドソン・アンドレ(BRA)、オースティン・ウェア(USA)
photo: ASP Covered Images