『Billabong Pro Teahupoo』再開!
2009-05-19 更新

2008年の快進撃が嘘のように不調が続いているケリー・スレーター(USA)は、またしてもR2で敗退してしまい、今シーズン3回目の17位という結果に終わっています。
この日のチョープーは3-4ftレンジの波数が少ない不安定なコンディションだったため、ハイスコアに結び付く波を探し出すのはケリーでも困難でしたが、それ以上にケリーの運が悪過ぎるような印象でした。
「ロングバケーションのための良い口実になったかな(笑)」とケリー。さらに「まだ分からないけど、これだけ17位が続いたらワールドタイトルを獲得するのは厳しいし、今後のことを本気で考えないと...。人数合わせのためだけに残りたくはない。でも、ここから姿を消したくないんだ。数字上では後半戦まで可能性(ワールドタイトル獲得)は残されているから、もう少し待つのもありかなとも思う。まあ、今は分からないとしか言えない。色々考えちゃってさ」と話していました。
ケリーを見事に抑えたのは、ツアー歴2年のアリッツ・アランブルー (EUK・写真) ヒート中は僅か4本の波しか乗れなかったアリッツでしたが、2本目でこの日一番のディープなバレルを抜けて9.77、4本目で7.50をスコアし、トータル17.27と今イベントのハイエストヒートスコアをメイクしての勝利。
「ケリーは世界中でベストなコンペティターであり、サーファー。だから、オレは自分の波を上手く乗ることだけに集中したんだ。1本目のスコアを得た時点でプレッシャーが増したよ。相手はケリーだし、彼が優先権を上手く利用することを知っていたからね。プレッシャーを感じないように努力して、ラッキーなことに2本目で良いスコアを手に入れることが出来たんだ。上手くいって良かった!」とアリッツは嬉しそうにコメント。
スペインのバスキア出身のアリッツ。オーストラリアレッグの2戦は33位の最下位でしたが、この1勝で17位は確定。更に上の9位を得るためにはR3でダミアン・ホブグッド(USA)を倒さなければいけません。
この不安定なコンディションにやられてしまったのはケリーだけでは無く、開幕2連勝でトップを独走中のパーコことジョエル・パーキンソン(AUS)もテイラー・ノックス(USA)に完敗し、R3で早々と姿を消すことになりました。
9.03を含む15.46をスコアしたテイラーに対してパーコは全く良い波がつかめず、トータルでも5.57という散々なスコア...。
見事にこのヒートをモノにしたテイラーは、「オレが6ptを手に入れてからフラットになったんだ。ジョエルは待ちくたびれて変な波に優先権を使ってしまった...。それから凄い良い波が入ってオレはバッチリのポジションにいたのさ。もっと良い波が入ると思っていたから、このヒートを通過するには6pt以上のスコアが必要だと予想していたんだ。結果的には良かったね。このヒートに勝てただけでも嬉しいし、ハッピーな気分で家に帰れるよ(笑)」と笑顔で勝利の喜びを語っていました。
その他にR3を勝ち上がった選手は、C.J・ホブグッド(USA)、タジ・バロウ(AUS)、ミック・キャンベル(AUS)
ネクストコールは現地時間5月19日の早朝6時30分(日本時間20日深夜1時30分) コンディションが良ければR3のH5、アンディ・アイアンズ(HAW) vs ボビー・マルティネス(USA)のカードからスタートします。
『Billabong Pro Teahupoo』 公式サイト
http://www.billabongpro.com/tahiti09/(PC用)
photo: ASP Covered Images