『Billabong Pro Teahupoo』R1はアンディとディンゴが活躍!
2009-05-11 更新

この日のチョープーの波は後半にかけて4-6ftまでサイズアップしましたが、波数が少ないヒートも...。敗者復活戦無しの新たなフォーマットを利用しているため、いきなり苦い敗退を喫してしまった選手も多かったようです。
そんな中、目立っていたのは今シーズンのフル参戦をキャンセルしたアンディ・アイアンズ(HAW)
久々のコンテストに得意なチョープーを選んだアンディは、8.67を含むトータル14.50でジハード・コードル(BRA)をコンビネーションスコアに追い込んでラウンドアップ!
「やっぱり勝つのは気持ちが良いね!4ヶ月振りにコンテストジャージを着たけど、違和感はないさ。二人でファンサイズのチョープーを貸切に出来るんだから、不満なんてないよ。ヒートを通過出来て嬉しいし、次のヒートも楽しみだね」とアンディ。
次の対戦相手となるビード・ダービッジ(AUS)に関しては、「ビードとの対戦は相当ハードなものになると思うよ。彼は優秀なコンペティターだからね。でも、今回は戦いに来たわけじゃないから、不安とかは全くない。彼との対戦を楽しむつもりさ」とコメント。
長年のプレッシャーから解放されたアンディのサーフィンは、他の選手にとっても良い刺激になることでしょう。
R1のハイスコア&ハイエストヒートスコアをメイクしたディンゴことディーン・モリソン(AUS・写真)のライディングは気迫に満ちあふれていました。対戦相手のナサニエル・カラン(USA)は全く良いところがなく、このヒートはディンゴの1人舞台に...。
チョープーでの戦いはどれだけ深いチューブに入れるかが重要なポイントですが、その件についてディンゴは、「良いポジションをキープし、セットの波、出来ればセットの中でもベストな一本を選ぶように心掛けていたよ。チューブは深く、良い位置を狙うように。あとこれは内緒だったけど、ドピークからテイクオフはしないで、少し後ろから入り込むようにするんだ。そこからテイクオフして耐えるだけ。これが全てさ(笑)」と話していました。
表舞台は華やかに見えるASPワールドツアーですが、選手達はリスキーな戦いを繰り返しているため、負傷が絶えません。ディンゴも2008年の後半は腰痛に悩まされ、数戦をキャンセル。最終ランキング29位となり、今年は年間ワイルドカードを得ての参戦に...。
「良い感じで回復しているよ。この数ヶ月はリハビリに集中してたんだ。辛かったけど、成果はあったね。まだオレのサーフィンは100%とは言えない。でも、一歩一歩良い方向には進んでいるさ」とコメントを残していました。
初戦のゴールドコーストでは最下位の33位に終わったディンゴですが、2戦目のベルズでは9位に入り、徐々に調子を取り戻しています。現在、ツアーのトップを独走中のパーコや、2007年のワールドチャンピオン、ミックと共にクーリーキッズと呼ばれているディンゴ。他の二人と並ぶ実力を持っているだけに、早く100%まで回復することに期待したいところです。
今イベントのタイトルホルダー、ブルーノ・サントス(BRA)は今年もワイルドカードで出場していましたが、カイ・オットン(AUS)に僅差で敗退。
しかし、もう1人のワイルドカード、ヒアリイ・ウィリアムス(PYF)はケコア・バカルソ(HAW)を相手に素晴らしいチャージを見せてR2へコマを進めています。
「ハワイアン達が”マスター”ってニックネームを与えてくれたんだ(笑) ヒートを通過出来たのは凄いハッピーだし、更に先へ進みたいね。ここでは自然体でいられる。全てのローカルが側で応援してくれているし、本当に気分が良い。オレにとっては最高の場所さ」とヒアリイは慣れないインタビューに答えていました。
次のヒアリイの対戦相手は開幕2連勝で絶好調のパーコことジョエル・パーキンソン(AUS) チョープーの波を知り尽くしているヒアリイがパーコとどんな戦いをするか、R2の注目カードになりそうです。
なお、現地時間5月10日はオフが決定。ネクストコールは11日の早朝7時30分(日本時間12日深夜2時30分)
『Billabong Pro Teahupoo』 公式サイト
http://www.billabongpro.com/tahiti09/(PC用)
photo: ASP Covered Images