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WQS6スター『Estoril Quiksilver Pro』で大野”マー”修聖が2位!

2009-04-26 更新
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今週はWQSの6スターが南アフリカとポルトガルで同時開催。南アフリカの『New Pier Durban』がプライムイベントのため、トップ選手の大半はこちらにエントリーし、ポルトガルの『Estoril Quiksilver Pro』は穴場的なイベントになりました。

その『Estoril Quiksilver Pro』にエントリーしたマーこと大野修聖(写真)はシード選手として登場したRound Of 96から快進撃を続け、現地時間4月25日に6スターでは日本人初となるファイナルに進出!僅か0.63ptの差でブラジリアンのアレホ・ムニーツに敗退したものの、2位入賞で2188ptを手に入れ、トータルでは40位から15位までジャンプアップ!

ファイナル終了後のインタビューでは、しっかりとした英語で 「勝ちたかったけど、リードするには最後の波で6.00が必要だった。あの波はクローズセクションが今一つだったんだ」とコメント。さらに「今までで一番の結果をポルトガルで残せたのは嬉しい。ここはヨーロッパでも好きな場所だからね。確かにアレホは印象的なサーフィンをしていたけど、優勝はもう手の届く位置になった。次のイベントや、目標であるASPワールドツアー入りに向けて素晴らしいフィニッシュになったよ」と話していました。

一方、マーを抑えて優勝したアレホは、まだ19歳。同時開催となったジュニアイベントではQF止まりでしたが、WQSの方はASPワールドツアーのメンバーであるティム・ボール(FRA)とマーロン・リプケ(DEU)のヒートを落ち着いた試合運びで勝ち上がり、ファイナルのクロスヒートも制したのでした。
「嬉しいとしか言いようがないね。今は自分が何をしたのか分からなくなっているよ(笑) 今回は楽しくサーフィン出来れば良いじゃんって気持ちで来たんだ。オレにとってベストなコンディションで、パーフェクトな一日だった。もう、他に望むことは無いよ」とアレホは笑顔でコメント。

マーとは対照的に長身でスリムなアレホのサーフィンはまだ荒削りですが、逆に考えれば成長の余地があるということ。すでに世界のトップで活躍しているアドリアーノ・デ・スーザを始め、ブラジリアンの実力は年々向上しており、クオリファイ圏内の上位15人の内、4人がブラジリアン。特に若手の成長は著しく、南アフリカの現地時間4月25日に終了した『New Pier Durban』も優勝したのは20歳のブラジリアン、ジャドソン・アンドレでした。

会場のダーバン・アンステイズビーチは3ー4ftレンジのクリーンなグッドコンディションとなり、ファイナルはオーウェン・ライト(AUS)の15.16に対し、ジャドソンは9.33を含む18.00で圧勝。今イベントのハイエストヒートスコアを上げて完璧な勝利を飾り、トータルではオーウェンに続く2位に!

表彰台で大はしゃぎしながらシャンパンファイトを楽しんだジャドソンは「このイベントで勝てて本当にハッピーさ!」とまず一言。さらに「友人とオレを応援してくれたビーチの皆に感謝するよ。ヒート中は自分の実力を出せるように集中していた。こんな凄いイベントで優勝出来るなんて最高の気分!」と話していました。

ジャドソンは年初に開催された『Billabong ASP World Junior Championships』で2位になった注目の選手。今年はWQSを積極的にフォローしてクオリファイを目指しています。
なお、このイベントには辻裕次郎、田中樹、高梨直人がエントリー。辻裕次郎がRound Of 24まで進出しましたが、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、ジェシー・メリー・ジョーンズ(HAW)に抑えられてしまい、トップ16に残ることは出来ませんでした。

次のWQS6スターイベントは4月28日~5月2日にカリフォルニアのロウワートラッセルズで開催される『6.0 Lower’s Pro』

6スター『Estoril Quiksilver Pro』結果
1位 アレホ・ムニーズ(BRA)
2位 大野修聖(JPN)
3位 ロマン・クロワトル(FRA)、マーロン・リプケ(DEU)

6スタープライム『New Pier Durban』結果
1位 ジャドソン・アンドレ(BRA)
2位 オーウェン・ライト(AUS)
3位 ジュリアン・ウィルソン(AUS)、マット・ウィルキンソン(AUS)

photo: ASP Covered Images