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『Rip Curl Pro』R2から再開!ワイルドカード強し!

2009-04-14 更新
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オーストラリアのビクトリア州・ベルズビーチで開催中のASPワールドツアー第2戦『Rip Curl Pro』は、現地時間4月7日にR1を消化してからオフが続きましたが、6ftの新しいウネリが入った14日にR2から再開。
C.J・ホブグッド(USA)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、ミック・ファニング(AUS)など、トップシードの選手が順当に勝ち上がる中、2008年のグランドチャンピオンで、このイベントのタイトルホルダーでもある、ケリー・スレーター(USA)が19歳のワイルドカード、オーウェン・ライト(AUS・写真)に僅差で敗れるという大波乱がありました。

このヒートを振り返ると、両者共に7pt台を出して接戦でしたが、ケリーは僅かにバックアップスコアが足らず、中盤からは波数も一気に減ってしまったため、ケリーお得意の逆転劇とはならず...。
ケリーは第1戦に続き、早い段階で姿を消してしまいました。

ケリーに勝ったオーウェンは、「超ハッピー!ケリーとの対戦を1週間も待ったんだ。とても楽しみに首を長くして待っていたよ。ヒート中は、ただの自分のゲームだと割り切って自分が何をしたら良いかだけに集中したんだ。ただセットの波をつかんでそれに乗っただけ。それから波が来なくなって最後までリードをキープ出来たのさ」と大勢の人に囲まれながら嬉しそうにコメント。

オーウェンは今年のASPプロジュニアで3連勝を飾っており、WQSの方でも8位に食い込んでいます。ちなみ妹のタイラー・ライトは昨年のASPウィメンズワールドツアーの第5戦にワイルドカードで出場して14歳最年少優勝記録を更新。更に今年のISA世界ジュニア選手権でも優勝。二人は10代で世界の舞台を荒し回っている驚異的な兄弟なのです。
「次のヒートは大きな自信を持って望める。ケリーに勝てたことは本当に嬉しいし、最高のヒートだったよ。こんなチャンスはなかなか巡ってこないよね」と話していたオーウェン。
次の対戦相手はジョーディ・スミス(ZAF) 今イベントで最も平均年齢が低いこのカードも見逃せません。

一方、20歳近くも年下の選手に負けてしまたケリーは、「2000年のサニー・ガルシアとのヒートを思い出すね。あの時も2回目のバレルを抜ける必要があったんだけど、失敗...。結局、サニーが優勝してワールドタイトルも獲得したのさ。これは運命ってことにしといてよ。ヒート中はオーウェンのサーフィンをあまり見れなかったけど、一回だけオレの前で大きなターンをしたんだ。あとでビデオをチェックしないと」とコメント。

これで2戦連続17位となってしまったケリー。10回目のワールドタイトル獲得の可能性は低くなったものの、「昨年のようなマジックは今のところないね。でも、シーズンは始まったばかりだし、まだ長い道のりが待っていることを忘れてはいけないよ」とまだ諦めてはいない様子。9回のワールドタイトルの中には今年と同じようなシチュエーションもあり、他の選手にとってケリーが一番怖い存在であることに変わりはありません。

他にもビード・ダービッジ(AUS)がワイルドカードのアダム・ロバートソン(AUS)に敗れ、早々と姿を消しています。
R2は4ヒートを残した時点で風が悪くなってしまい、次に持ち越し。
ネクストコールは現地時間4月15日の早朝7時(日本時間6時)。コンディションが良ければ7時30分にスタートします。

なお、現地時間4月12日に終了したウィメンズは、ファイナルでシルヴァナ・リマ(BRA)が9pt台と8pt台を続けて叩き出し、ステファニー・ギルモア(AUS)を完璧に抑えての優勝。
「素晴らしい気分!ワールドツアーの初優勝がベルズなんて夢みたいよ。ブラジリアンであの鐘を鳴らしたのも初めて。本当に最高の気分。嬉しいわ。今夜は夜通しのビッグパーティーね!」とシルヴァナは満面の笑顔で話していました。

2006年にルーキーとしてワールドツアーにデビューしたシルヴァナ。2007年に3位、2008年に2位と順調にランキングを上げて残す目標はワールドタイトルのみ。初戦のゴールドコーストは9位と振るわなかったものの、今回の優勝で総合レイティングはステファニーに続く2位。地元ブラジルで開催される第3戦に注目です。

『Rip Curl Pro』サイト
http://live.ripcurl.com/?home(PC用)

photo: ASP Covered Images