WQS6スタープライム『Drug Aware Pro』終了!
2009-04-05 更新

3-4ftレンジのクリーンなグッドコンディションで行なわれたファイナルで、NSWのサーフタウン、ヤンバ出身のダニエル・ロス(写真)が同じオージーのアダム・メリングを下し、優勝を決めました!
昨年、ASPワールドツアーのリクオリファイを果たせなかったダニエルは、メジャースポンサーも失い、ドン底に落ちていたところ。今回の優勝は彼自身のキャリアの中で最も大きく、最も意味を持つ1勝になることでしょう。
ファイナル終了後のインタビューでは、「今回の優勝は本当に嬉しいし、今は信じられない程の最高の気分さ」とまずは一言。さらに「ここでは2年続けてセミファイナルまで進出していたから、優勝出来るチャンスは必ずあると思っていたんだ。このイベントに向けてハードなトレーニングをこなし、その努力が今回の大きな一勝に結び付いたのさ」とコメント。
100年に一度と言われている大不況。サーフィン界にもその波は押し寄せているようで、ダニエルのようにメジャーなスポンサーから見離された選手は他にも数多くいます。また、サーフィンは他のスポーツと違って、実力があっても人気が伴なわないとスポンサーに恵まれないシビアな世界でもあります。
「メジャーなスポンサーがいなくても勝てば大金が舞い込んでくる。これで今年のコンテストが楽になるし、大きな結果を残して今のオレにはスポンサーをする価値があるってことを立証したかったのさ」とダニエル。
サーフィンコンテストの頂点であるASPワールドツアーから脱落してしまったダニエルの目標は、再度クオリファイをすること。今回の6スタープライムでの優勝で3500ptを稼ぎ、WQSレイティングも4位にジャンプアップ!
「オレの目標はハッキリしている。それを果たすためには良い成績がもっと必要だね」と今シーズンの意気込みを語っていました。
なお、前週のタスマニア島での『Coldwater Classic』で5位入賞を果たしたマーこと大野修聖ですが、このイベントではRound of 96でインターフェアを犯してしまい、残念ながら結果は残せず...。
WQSレイティングも17位から33位にダウンしています。
次はポルトガルで4月21日からスタートする6スター『Estoril Quiksilver Pro 2009』にエントリーしているので、BCMでも結果をお伝えします。
同時開催のウィメンズWQS5スターはローカルのメラニー・レッドマン-カーが優勝。
メンズを含めたハイエストスコア9.70をRound of 12で叩き出したカリッサ・ムーア(HAW)が優勝候補の筆頭でしたが、メラニーはローカルナレッジを生かした戦い方で、まずはカリッサをQFで下し、続くSFではソフィア・ムラノヴィッチ(PER)、ファイナルではココ・ホー(HAW)も抑えたのでした。
「本当に私が勝ったの?なんて驚いちゃったわよ(笑)」さらに「若い子達の勢いが凄かったから、カリッサ・ムーアとのQFで終わったと確信していたの。彼女はこの1週間調子良くて、私も彼女が優勝すると思ってたわ(笑)」とメラニーは話していました。
賞金の4,000USドルと2500ptを獲得したメラニー。WQSレイティングはソフィアに続く2位になっています。
次のビックイベントは4月7日からウェイティングピリオドに入るASPワールツアー第2戦『Rip Curl Pro』 新たなフォーマットとしてR1は昨年の17位以下の選手とワイルドカードを合わせた32人の選手がマンオンマンで戦い、勝ち上がった選手がトップシードとR2を戦います。敗者復活戦が無くなるため、従来のフォーマットよりも緊張感のある勝負が期待出来るでしょう。
『Drug Aware Pro』結果
1位 ダニエル・ロス(AUS)
2位 アダム・メリング(AUS)
3位 ディオン・アトキンソン(AUS)、ルーク・ムンロ(AUS)
5位 ブランドン・ジャクソン(ZAF)、ワーリック・ライト(ZAF)、ジェイ・トンプソン(AUS)、ブレーク・ソーントン(AUS)
photo: ASP Covered Images