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WQS6スターでマーが好成績!

2009-03-29 更新
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「O’Neill」主催の『Coldwater Classic』は南アフリカ、カナダ、カリフォルニアのサンタクルーズなど、あえて水温の低い場所で行なう異色のWQSイベント。そのファーストイベントがオーストラリアの南東部に位置するタスマニア島で開催され、現地時間3月29日に全ての日程を終了しました。

今シーズン初の6スターに加え、ワールドツアーのオーストラリアレッグ(ゴールドコーストでの「Quilsilver Pro」とベルズでの「Rip Curl Pro」)の間に挟まれたため、C.J&ダミアンのホブグッド兄弟やジョーディ・スミス、ベン・ダン、ジョシュ・カー、ニック・マスクロフト、ドリュー・コートニー、アリッツ・アランブルーなどのトップ45のメンバーもエントリー。
期間中は十分な波にも恵まれ、タスマニア島の広大な大自然の中、スケールの大きな素晴らしいコンテストになりました。

今回の注目は日本人初のクオリファイを狙うマーこと大野修聖の快進撃でしょう。まず、ファーストヒートになったRound Of 96ではゲイブ・クリング(USA)などを抑えて1位通過。Round Of 48はジョアン・ドゥルー(FRA)に続く2位でラウンドアップ。3人ヒートのRound Of 24ではジェイ・トンプソン(AUS)とパトリック・ガダスカス(USA)の強豪を上回るポイントで1位通過。マンオンマンになったRound Of 16は2008年の『夢屋ビラボンプロ田原』で活躍していたスパニッシュのゴニー・ズビザレッタを下し、QF進出を果たします。QFはパトリック・ガダスカスと再対戦。序盤は6.83をスコアしてリードを握っていたマーですが、その後は波に見離された形でバックアップスコアが出せず、敗退。
しかし、6スターでの5位入賞で1625ptを獲得。トータルでは17位にランクされています。
クオリファイの条件であるトップ15の壁は厚いものの、マーが少しずつ壁を壊し始めているのは事実です。世界の舞台で活躍している”侍”に今後も注目しましょう!

このイベントのファイナルデイが行なわれたタスマニア島北西部のマラワ・ブラフリーフにはソリッドな8ftのスウェルが届き、風もオフショア。パーフェクトなライトブレイクでの勝負を制したのは、最後にダミアン・ホブグッド(USA)を下したジョーディ・スミス(ZAF)でした。
「優勝出来て良かった。久しぶりだし(笑) Damo’s(ダミアン)はイベント中、調子良くリップしてたよね。子供の頃から尊敬していたヒーローの1人だから、一緒に戦えて光栄さ」とジョーディ。

ワールドツアーの初戦『Quiksilver Pro』ではR4で敗退したジョーディ。今回の優勝を良い形で次のベルズでの『Rip Curl Pro』につないで欲しいところです。

オーストラリアでのコンテストと言えば東海岸が中心で、ビクトリア~サウス~ウェスタンオーストラリアはシークレットポイントが多く、ローカルもメジャーイベントの開催には慎重。今回のタスマニア島での6スターは意外だったと言えます。

2位のダミアンは「型破りなイベントをしてくれたO’Neillに感謝するよ。オープンな心で迎えてくれたマラワの人達にもありがとうと言いたいね」とコメント。

O’Neillのマーケティングマネージャーである元ツアー選手のロブ・ベインは「思っていた以上に成功したイベントだった。私達はアドベンチャー精神を軸に人里離れた場所で挑戦的なイベントをしたかったんだ。全ての場所をチェックしたさ」さらに「私が最も満足した点は周辺の住民とサーファーの両方の精神だね。住民はサーファーの名前さえも知らなかったし、気にもしてなかった。関心があるのは、サーファーが良い奴らか、悪い奴らかということだけ。そして、みんなが良い態度と精神で迎えてくれたんだ」と今回のイベントについて話していました。

なお、オーストラリアでは2週続けて6スターが開催されます。次は3月31日~4月5日にウエスタンオーストラリアのマーガレットリバー行なわれる『Drug Aware Pro』 

『O’Neill Coldwater Classic』結果
1位 ジョーディ・スミス(ZAF)
2位 ダミアン・ホブグッド(USA)
3位 ジャドソン・アンドレ(BRA)、パトリック・ガダスカス(USA)
5位 ディオン・アトキンソン(AUS)、オーウェン・ライト(AUS)、大野修聖(JPN)、TJ・バロン(HAW)

photo: ASP Covered Images