『Quiksilver Pro』はキラへ移動
2009-03-10 更新

現地時間3月10日はメイン会場のスナッパーロックスから北上したキラへ移動し、R4の8ヒートとQFの4ヒート、計12ヒートが行なわれました。
以前はゴールドコーストのイベントはキラで開催されていましたが、デュランバー方面からスナッパーロックス方面へ砂を送るパイプを作ってからはキラに砂が溜まり過ぎてしまい、地形が悪化。以前のようなマシンブレイクは姿を消してしまったため、ワールドツアーの舞台はこの周辺でベストになったスーパーバンクことスナッパーロックスへ会場を変えたのです。
しかし、最近はキラを取り戻すための運動が始まっており、今年の1月にはミックやパーコなどのクーリーキッズを始め、オッキーやルーク・イーガン、他にも1300人の一般サーファーがキラのアウトサイドで手をつないでオーストラリアの形を作り、行政に対して抗議をしたそうです。
そんな経緯もあり、この日のキラでの開催はローカル達にとって非常に意味のあるものでした。
コンディションの方は序盤は風の影響などでまとまりが無かったものの、終盤にかけては回復傾向。短いながらバレルセクションもあり、逆転劇も多く、とても面白い展開に。
R4ではラスト数秒でパーコことジョエル・パーキンソン(AUS・写真)がこの日最初のクリーンなバレルをメイクし、クリス・デヴィッドソン(AUS)を抑えてQFへ。
これで勢いに乗ったパーコはQFでCJ・ホブグッド(USA)をコンビネーションスコアに追い込んでSF行きを決めました。
「オレが戦ったQFのヒートは今朝(R4)よりも少し大きかったね。水の量が多くて、かなり動いていた。戦略は前のヒートと同じだったけど、もっと努力が必要だったかな。カレントが強くてポジションキープが大変だったんだ」とパーコ。
そのパーコとSFで戦うことになったのは、同じクーリーキッズの一員であるミック・ファニング(AUS)
R4ではジェレミー・フローレス(FRA)、QFではダミアン・ホブグッド(USA)を相手に隙のない素晴らしいサーフィンを披露し、ワールドタイトルを獲得した2007年のような強さを取り戻した印象でした。
「ガキの頃からジョエルとは大親友さ。QFはきっと厳しいヒートになるだろうね。オレ達は良くも悪くも常にプッシュし合っている関係だけど、戦うのは楽しみさ。明日のコンディションは分からないな~。今日よりはデカクなるだろうけどね。100フィートだって、2フィートだって構わないぜ(笑)」とミックは話していました。
SFのヒート1はパーコとミック、ヒート2はアドリアーノ・デ・スーザ(BRA)とタジ・バロウ(AUS)のカード。『Quiksilver Pro』も残るはあと一日。 公式サイトではライブ中継が見れるので、お見逃しのないように!
ネクストコールは現地時間の朝9時(日本時間の朝8時)、1時間後にはスタートする予定です。
『Quiksilver Pro』公式サイト
http://www.quiksilverpro.com.au/Home.aspx(PC用)
photo: ASP Covered Images