『Roxy Pro』終了&『Quiksilver Pro』R3途中経過
2009-03-08 更新

まず、朝からスタートした『Roxy Pro』は、ステファニー・ギルモア(AUS)とメラニー・バーテルス(HAW)がファイナリストに選ばれました。
序盤から飛び出したのは、ステファニー。一本目のライディングで9.57のハイエストスコアをメイクし、メラニーにプレッシャーを与えます。メラニーも数本の良い波を掴みましたが、ハイスコアには結び付かず、ダメ押しの6.5を加えたステファニーが大差で優勝を決めました!
「本当に小さな波だったわね。小さいながら長く乗れそうな波を選ぼうとしている時、2005年の記憶が少し甦ったわ。今日もあの時と同じで、良い波をつかめた!良いスタートを切ってヒートをリードするのは、とても重要なのよ」と2005年にワイルドカードとして出場した同イベントで優勝した時のことを思い出しながら話していました。
『Roxy Pro』のファイナルが終了して間もなく、『Quiksilver Pro』のR3がスタート。大きくコンディションを乱すような風も吹かず、ここまでの中ではベストな波でH8まで進行しました。
R3を勝ち上がった選手は、CJ&ダミアンのホブグッド兄弟(USA)、ジハード・コードル(BRA)、クリス・デヴィッドソン(AUS)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、ミック・ファニング(AUS)、ジェレミー・フローレス(FRA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS・写真)
中でもジュリアンは、ケリー・スレーター(USA)を抑えるという大金星を上げました。
「今は嬉しい気持ちで一杯さ。ヒート前はどうやってケリーを倒すかを考えて、とてもナーバスになっていたよ。長いこと彼のことを誰も止められなかったからね。ヒートがスタートして、すぐに波をキャッチしたかったから、インサイドにいて最初の波を乗ったんだ。彼を倒すのは本当に気分が良いね(笑)」とジュリアンはヒート直後のインタビューに答えていました。
実はジュリアンは2007年の同イベントにワイルドカードで出場した時もケリーを倒しています。今回の2度目の勝利で「ケリーキラー」の称号を与えられることでしょう。
そのヒートを簡単に振り返ると、ジュリアンはヒート開始直後に6.83を叩き出して主導権を握り、中盤にも8.50のハイスコアをメイク。ケリーをコンビネーションスコアに追い込みます。序盤で波とのタイミングが合わなかったケリーは終盤に調子を取り戻して6.17と7.67を返しますが、逆転には及ばず...。
ケリーはR1で使用していた自らが削った5.4のボードをこのヒートでも乗っていましたが、今日の波とは少し合わない印象でした。そのことについてケリーは?
「悪い波しかつかめなかったのさ。一本は良いライディングが出来たし、負けたのはかなり不満だね。ベストなボードを選んだって負けることはあるし、今回だって同じ結果だったと思う。道具の問題ではないよ。多くの人がボードのせいにするけど、オレはあのボードが楽しくて仕方ないんだ」と話していました。
ネクストコールは現地時間3月9日の早朝6時(日本時間の早朝5時)、コンディションが良ければR3のH9、ビード・ダービッジとジェイ・トンプソンのオージー同士の対決から幕を開けます。
なお、ゴールドコーストにはサイクロンが接近中のため、サイズアップ傾向となることが予想されています。
第1戦『Roxy Pro』結果
1位 ステファニー・ギルモア(AUS)
2位 メラニー・バーテルス(HAW)
3位 ペイジ・ハレブ(NZ)、ココ・ホー(HAW)
photo: ASP Covered Images