セバスチャン・インレットで今シーズン初のWQSイベントが終了!
2009-01-20 更新

ファイナリストに選ばれたアーロン”ゴーキン”コーミケン、ブレーク・ジョーンズ、コリー・ロペス、ナサニエル・カランは全て北米出身のサーファーで、攻撃的なマニューバーを武器にしている選手ばかり。特にゴーキンはコンテストよりもサーフムービーで活躍しているLOSTの中心的なサーファーで、エアーに関しては世界トップレベルとして知られています。同社の広告で一番派手なエアーをしているサーファー(世界で初めてロデオフリップをメイク)と言えば、ピンとくる人も多いのでは?
ファイナルは序盤に6pt台と7pt台をまとめたナサニエルが主導権を握り、それを追う3人の選手もポイントを重ねますが、ナサニエルがもう一つの7pt台をスコアし、有利な展開にヒートを進めていきます。ラスト1分には3位のアーロンが9.00を叩き出して2位に躍り出ますが、僅かにバックアップスコアが足りず、ナサニエルが逃げ切る形で2009年のWQSファーストイベントを制しました!
「今日は危ないヒートがいくつかあったけど、最後は上手くいったよ。ファイナルに残れただけでも最高さ。みんなリップしまくってたし、コーミケン(アーロン)の大きなエアーはヤバかったよね。凄い面白いヒートだった!」とナサニエル。さらに「ここでウォームアップしてからシーズンを始めたかったんだ。自分の調子を確かめる意味でもね。4ヶ月も休暇があったのに、何もしないでツアーのファーストイベントに望むことはしたくなかったのさ」とコメント。
僅差ながら勝利を手にしたナサニエルは、御存知の通り、2008年のWQSチャンピオン。今シーズンはルーキーとしてワールドツアーの舞台に上がります。WQSとはいえ、一年の最初のコンテストで優勝したことは大きな自信に繋がったことでしょう。
「WQSの方もイベントを選びながらエントリーするつもり。ラッキーなことに今シーズンはホーム(カリフォルニア)でも沢山予定されているしね。ワールドツアーにも良い影響を及ぼすと思うんだ。まずはツアーの最初の数イベントでの様子を見てからだけどね」と話していました。
ナサニエルのコメントにあった通り、アーロンはファイナルで大きなエアーを披露して9.00をメイク。残念ながら地元での優勝を僅差で逃してしまったアーロンでしたが、あの1本のライディングは優勝以上のインパクトをギャラリーに与えていました。
インタビューでは、「みんな異常なレベルのサーフィンだったね(笑)。コンディションもまあまあだったし、凄い楽しかったさ。セバスチャンでのコンテストでサーフィンして現金も手に入った。最高に嬉しいよ!」と興奮気味にファイナルを振り返っていました。
ワールドツアーへの復活を目指してWQSをフォローしているコリーは、SFでハイエストヒートスコア16.00をメイクしましたが、ファイナルでは7.40に続くバックアップスコアが出せず、4位という結果に終わっています。
ちなみにフロリダ出身(現在はカリフォルニア在住)のコリーは2005年の同イベントのタイトルホルダー。2006年、2007年もフロリダ出身のホブグッド兄弟が制しましたが、2008年はカリフォルニア出身のパトリック・ガダスカスがタイトルを奪い、今回優勝したナサニエルがそのタイトルをキープした形となりました。
同じ国のサーファーでも、州同士の争いには結構こだわっているようで、「ナサニエルは素晴らしいサーファーだけど、オレはアーロンに勝たせてあげたかった。彼(アーロン)はフロリダボーイだから、優勝すればタイトルがフロリダに戻って英雄にもなれたのにね。オレの方は序盤に良い波を乗れたけど、あと1本が見つけられなかった。でも、ファイナルで戦うのは、いつも気分が良いし、優勝出来るチャンスもあったかな。最後まで上手くは出来なかったけどね」とコリーは悔しそうに語っていました。
■『O’Neill Sebastian Inlet Pro』結果
1位 ナサニエル・カラン(USA)
2位 アーロン・コーミケン(USA)
3位 ブレーク・ジョーンズ(USA)
4位 コリー・ロペス(USA)
photo: ASP Covered Images