25周年記念『Xcel Pro』を制したのは?
2008-11-08 更新

今年で25周年を迎えるこのイベントの歴代優勝者を見るとハンス・ヒデマン、ロニー・バーンズ、マイケル&デレクのホー兄弟、サニー・ガルシア、カイポ・ハキアス、アンディ&ブルースのアイアンズ兄弟、パンチョ・サリヴァン(写真)、フレッド・パターチアなど、ハワイのサーフシーンを築いてきた素晴らしいサーファーばかり。
WQS4スターながら、ハワイでは名誉があるイベントの一つなのです。
30分4人ヒートのファイナル。スタートから数分後に入ったセットの3本目の波をキャッチしたパンチョ・サリヴァンがいきなりのハイスコア9.77をメイク!
アウトサイドのウエストピーク(通常よりも奥のピーク)にポジションをとったパンチョの作戦が功を奏しました。
その後は平均7~8pt台というハイレベルな戦いが続きましたが、8.77のバックアップスコアを持っていたパンチョが最後までリードをキープして見事に優勝!
パンチョは今回で『Xcel Pro』4勝目。これはマイケル・ホーと並ぶ大記録!
「とても楽しかった!素晴らしいファイナルだったね。ここ(サンセットビーチ)で行なわれたファイナルの中ではベストだったし、『Xcel Pro』の25周年記念で優勝出来たなんて光栄さ!」とパンチョ。
パンチョのコメント通り、ファイナルデイのコンディションは素晴らしく、「エピックデイ」という表現がピッタリ。選手達はコンテストよりもサーフィンそのものを楽しむように、笑顔でバレルインを繰り返し、クリーンで大きなフェイスにビックマニューバーを描いていました。
まるでアーティストがキャンバスの上に自由に絵を描くように...。
ハワイアンがASPワールドツアーに入ることにあまり積極的ではないのは、「ハワイの波が余りにも良いから外に出る必要がない」と言われていますが、今回はまさにその言葉を象徴するようなイベントでした。
パンチョはハワイアンの中で数少ないツアーの一員ですが、ブラジル戦をキャンセルしてこのイベントに焦点を合わしたほど。
ホームとなるサンセットビーチで、サーフィンをリフォームさせるのが目的だったそうです。
ハワイから飛び出して2006年にツアーの仲間入りをしたパンチョ。2007年にはトータル7位まで成績を延ばしましたが、今シーズンは調子が悪く、現在のレイティングは39位。
WQSもフォローはしていなく、リクオリファイが難しいことから、すでにツアー引退を発表しています。
今後はトリプルクラウンを始めとしたノースショアのイベントが彼の主な舞台になりそうです。
なお、このイベントには多くの日本人プロがエントリーしていましたが、最高位はQFまで進出した田中樹の13位。田嶋鉄兵が33位。他は65位以下に終わっています。
『Xcel Pro』結果
1位 パンチョ・サリヴァン(HAW)
2位 カマレイ・アレキサンダー(HAW)
3位 ダニー・フラー(HAW)
4位 マクア・ロスマン(HAW)
『XCEL PRO公式サイト』
http://xcelpro.xcelwetsuits.com/2008/(PC用)
トリプルクラウンのスケジュールは以下の通り。
◆11月12日~23日
WQS6スタープライム『Reef Hawaiian Pro』
場所:ハレイワ・アリイビーチパーク
◆11月24日~12月6日
WQS6スタープライム『O’Neill World Cup』
場所:サンセットビーチ
◆12月8日~20日
ASPワールドツアー第11戦『Billabong Pipeline Masters』
場所:パイプライン
photo: ASP Covered Images