『Hang Loose Santa Catarina Pro』はラスト16名に!
2008-11-02 更新

現在レイティング2位のタジ・バロウ(AUS・写真)は、得意のエアーを取り入れたラディカルなマニューバーを連発し、今のところ全く隙がありません。
H8のラオニ・モンテイロ(BRA)とのカードも早々と8.50と9.60のハイスコアを叩き出し、ラオニをコンビネーションに追い込んでの勝利。
ビーチに大勢集まったブラジリアン達も、タジのあのサーフィンなら負けても納得といった様子でした。
「自信があるし、調子もグー!サーフボードの感触を確かめたり、ここの波に慣れるために、まだウォーミングアップ中なんだけどね。ブラジルは居心地が良いんだ。このコンテストは絶対に優勝を狙うよ!」とタジは余裕のコメント。
もし、このイベントをタジが制すればブラジルでの優勝は4回目。10年にも及ぶタジのキャリアの中でブラジル以外での優勝はオーストラリアで2回。南アフリカのJ-bayで1回だけなので、いかにブラジルの波がタジに合っているかが分かるでしょう。
「ここでは気持ち良くサーフィンが出来るのさ。ジェットスキーがアウトまで運んでくれるから、沢山の波に乗れる。それにエアーやトリッキーなマニューバーをしやすく、オレにとっては凄い面白い!」とまるでキッズのようなスマイルを見せながら話していました。
タジと同様、ケリー圧勝の影に隠れて今シーズンはまるで目立たない存在のビード・ダービッジ(AUS)もブラジルで優勝を狙っている一人。
R2でルーク・ステッドマン(AUS)を敗ったワイルドカードのアレホ・ムニッズ(BRA)に対して8.00を含む14.83のトータルスコアで危なげなく次のR4へコマを進めました。
「あまり考え過ぎないようにしているよ。ブラジルでの滞在を楽しく過ごせるようにね。あとは何が起きるかお楽しみってことで(笑)」とコメント。
昨年のハワイ戦以来、勝ち星に見離されているビード。当然、本人は優勝を狙っているのでしょうが、コメントを聞く限りでは、なるべく意識し過ぎないように心掛けているようです。
R3を終了した時点で残っている選手は16名。ワイルドカードを含めて20名いたブラジリアンの数も大分少なくなり、あとは4名のみになっています。
歴史上の人物と同性同名のマルコ・ポーロは、ラスト1分30秒に8.67をメイクし、カイ・オットン(AUS)と僅か0.17ポイント差の接戦を制しました。
次のヒートに登場したレオナルド・ネヴェスはマルコから良い刺激を受け、ジョーディ・スミス(ZAF)を倒してのラウンドアップ!
「マルコの最後の波でのターンを見ていたら、やる気が沸いてきて自信もみなぎってきたんだ」とレオナルド。さらに「マルコの次にオレに応援の声が回ってきて、こう思ったのさ。”今日はブラジリアンの日だ!”ってね(笑)。ヒートでは運良く2本の良い波に恵まれて勝つことも出来たし、凄い嬉しい!ハワイでリラックスしたり、来年もツアーに留まるためには、ここで良い成績を上げないとね」と興奮気味にヒート後のインタビューに答えていました。
他にもワイルドカードのベルナルド・ミランダが、ツアーのベテラン、テイラー・ノックス(USA)を。ルーキーのヘイター・アルヴェスが、ロイ・パワーズ(HAW)を下し、R4に進んでいます。
ネクストコールは現地時間11月2日の早朝7時30分(日本時間では同日の夜7時30分)
R4はレオナルドとマルコのブラジリアン対決からスタートし、コンディションが良ければファイナルまで進む予定。
公式サイトでライブ観戦をしながら秋の夜長を楽しんでみては?
『Hang Loose Santa Catarina Pro公式サイト』
http://www.hangloose.com.br/wct2008/(PC用)
photo: ASP Covered Images