『Hang Loose Santa Catarina Pro』R2終了!
2008-11-01 更新

この日のハイスコアをメイクしたのは、カリフォルニアのティミー・レイズ。地元ワイルドカードのファビオ・ゴーベイアに対して序盤から5pt台を二つまとめて主導権を握ったティミーは、終盤に長いライトの波を上手く料理し、9.17をスコア。ファビオをコンビネーションに追い込みます。ファビオもライトの波で逆転を試みますが、5.27とポイントは延びず、ティミーの圧勝という形に。
「ハードなスタートだった。とにかく風が強くてね。風向きも変わりやすく、凄いやっかいな風だったんだ。レフトの波を見つけて何回かターンしたけど、かなり乗りにくくて、ハイスコアには結び付かなかった。それで次はライトの波を探したらそっちの方が安定していたのさ。自分らしい良いターンが出来て9.17が出たんだよ」とティミー。
2005年からツアーを回っているティミーの最高成績は2006年の11位。まだ優勝経験はありません。
カリフォルニアンらしいスタイリッシュなサーフィンで実力も決してトップシードに劣らないのですが、コンスタントに勝ち進む力をまだ身に付けていないティミー。2007年は怪我で一年を棒に振ってしまい、2008年は再スタートの年。しかし、現在のレイティングは22位と低迷気味...。来年もツアーに残るには最終レイティングで27位以内に入るのが条件なため、ここブラジルと次のハワイは出来るだけ好成績を残したいところ。
「今年は厳しいね。ミスばかりしてさ。オレがツアーに留まるためには、このコンテストは非常に重要。だから、もっとヒートを勝ち進めることを望んでいるよ」と話してしました。
ティミーの9.17を上回る9.50をR1でメイクしながらも、二つのインタフェアーでポイントをゼロにしてしまったジョーディ・スミス(ZAF)は、ティミーの次のヒートでペドロ・ヘンリケ(BRA)と対戦。
ワイルドカードの強みを生かし、リスキーなライディングを連発してスコアを延ばしたペドロを相手に苦戦を強いられたジョーディでしたが、ラスト5分にメイクした7.83が決め手となり、トータル1ポイント差で勝利を決めました。
「R1は自分でもバカと思うようなミスで負けちゃったけど、今はR3を通過出来てハッピーだよ。これで33位も免れたしね」とジョーディは笑顔でコメントを残していました。
ワイルドカードを含めて総勢20名のブラジリアンがエントリーしているこのイベント。一方的とも言えるギャラリーの熱狂的な声援もあり、R1に続き、R2でも活躍が目立っていました。
H13に登場したルーキーのヘイター・アルヴェス(写真)もその中の一人。
7.83を含む15.83をスコアし、南アフリカ出身のリッキー・バスネットをコンビネーションスコアに追い込んで次のR3へラウンドアップ!
「良いヒートだったよ。リッキーは最高のサーファーさ。ライトもレフトも常に上手いしね。オレは出来る限りラディカルなマニューバーに挑戦してハイスコアを手に入れたのさ」とヘイター。
2005年からWQSを回り始め、3年かけてクオリファイに成功したヘイターですが、カリフォルニア戦の5位が最高位で、あとはR3止まり。トータルでも29位と今のままの位置ではリクオリファイ不可能。
しかし、ブラジリアンらしい陽気な性格なヘイターは、あまり気にしてない様子で、「リラックスしているよ。それで良い結果が残せればパーフェクトだけど、もしダメでもOK!来年、WQSからやり直すつもりだからね。今年は世界中のパーフェクトな波とベストサーファーの中で、多くのことを学んでいるよ」と話していました。
その他にR3へコマを進めた主な選手は、前戦のスペインで優勝を飾ったC.J・ホブグッド(USA)、ビザの問題からR1に間に合わなかったクリス・ワード(USA)など。地元ワイルドカードではラオニ・モンテイロ、10月中旬にインビトゥバの近くで行なわれたWQS6スターイベント(大野”マー”修聖が3位入賞)で優勝したジャノ・ベロ、アレホ・ムニッズが勝ち上がっています。
ネクストコールは現地時間11月1日の早朝7時30分(日本時間では同日の夜7時30分)
『Hang Loose Santa Catarina Pro公式サイト』
http://www.hangloose.com.br/wct2008/(PC用)
photo: ASP Covered Images