『Hang Loose Santa Catarina Pro』がスタート!
2008-10-29 更新

今イベントは前戦のスペインで早くも2008年のタイトルを確定したケリー・スレーターを始め、ミック・ファニング、ジョエル・パーキンソン、アンディ&ブルースのアイアンズ兄弟、エイドリアーノ・デ・スーザ、ボビー・マルティネス、デーン・レイノルズ、ディーン・モリソン、ダニー・ウィルス、ルーク・マンロー、パンチョ・サリヴァン、ネコ・パダラッツなど、トップシードを含む13名の選手が怪我などの理由により欠場。
変わってワイルドカードとして第3戦のタヒチで優勝したブルーノ・サントスを初めとした多くのブラジリアンに檜舞台でのチャンスが回ってきました。
ツアーメンバーを含めると総勢20名のブラジリアンがエントリーしていることもあり、ビーチには例年より多くの熱狂的なギャラリーが集結!
他国の選手にとっては非常にやりにくいイベントになりそうです。
その証拠にR1からブラジリアンの強さが際立ち、レオナルド・ネヴェス、ワイルドカードではマルコ・ポーロ、マルシオ・ファーネイ 、ヒズノメ・ベテロ、ベルナルド・ミランダが世界のトップ45を見事に倒し、次のR3へラウンドアップを果たしています。
勝ち上がったブラジリアンの中でトップスコアをメイクしたヒズノメ・ベテロは、ヒート終了後のインタビューで、「ワイルドカードとしてこのイベントに招待されて、とても嬉しいよ。プレッシャーも無いし、楽しんで自分のベストのサーフィンを見せるつもりさ。雑誌やテレビで見ていた選手達と戦えるなんて夢みたい!来年はASPワールドツアーの一員になるのが望みだけど、そのためには今年のハワイで良い結果を残さないとね」とコメント。
現在WQSレイティング13位とクオリファイ圏内ギリギリのラインにいるヒズノメ。ハワイで控えているトリプルクラウン中の2戦(共に6スタープライム)に向けてこのイベントは良いウォーミングアップになりそうです。
ケリー不在のこのイベントで優勝候補の筆頭に上げられている現在レイティング2位のタジ・バロウ(AUS)は、H8でワイルドカードとルーキーのロイ・パワーズ(HAW)を相手に8.00を含む14.33をメイクし、トップ通過でR3へ進出。
「これまでのところ、ローカルサーファーは本当に良いサーフィンをしているよ。オレはトップシードとして彼らと対戦しないといけない。勝ち上がるのは簡単ではないけど、上手くヒートをメイクして優勝を狙いたいね」とタジ。
シーズン初めから猛ダッシュをかけて、タイトル争いさえする暇を与えないまま、あっさりとタイトルを確定してしまったケリーの影に隠れ、今年のタジはレイティングこそ2位ながら、今一つ目立たない存在に...。過去に3勝も上げるほど相性が良いブラジルでのイベントで、なんとしても優勝したいところでしょう。
R1で最も悔しい敗退を喫してしまったのは、ジョーディ・スミス(ZAF)に間違いありません。
H15でアリツ・アーランブル(EUK)、シマオ・ロマオ(BRA)を相手にハイエストスコアとなる9.50を含む17.17をメイクしてほぼ勝利を確定していましたが、ラスト3分でアリツに対してインターフェアを犯してしまい、トップの座を譲ってしまったのです。更にジョーディは、シマオに対してもインターフェアーを犯してしまうという失態...。サーフィンの方はダントツに調子良かっただけに、やり切れない気持ちで一杯だったでしょう。
敗者復活戦となるR2では今年の『夢屋ビラボンプロ田原』で2位となったペドロ・ヘンリケ(BRA)と対戦します。
その他にR1をトップ通過した主な選手は、テイラー・ノックス(USA) 、フレッド・パターチア(HAW)、、カイ・オットン(AUS)、ジェレミー・フローレス(FRA)、ビード・ダービッジ(AUS)、ミック・キャンベル(AUS)など。
ネクストコールは現地時間10月29日の早朝7時30分。日本とブラジルの時差はマイナス12時間なので、日本時間では同日の夜7時30分。ライブ観戦もしやすい時間帯なので、公式サイトをチェックしてみては?
『Hang Loose Santa Catarina Pro公式サイト』
http://www.hangloose.com.br/wct2008/(PC用)
photo: ASP Covered Images