『Quiksilver Pro』はR3へ突入!ケリーがまた一歩9Xに接近!?
2008-09-24 更新

ミシェルは、昨年のフランス戦のR3でケリーを倒してミック・ファニング(AUS)優勢のタイトルレースに水を差した張本人。逆に今年はケリーの味方になった形となり、思わぬ伏兵として注目を集めています。
「最高のヒートだった!今日はライトもレフトも良い波があって、パワーも十分。最初の波をキャッチする作戦で、その通りレフトの波を乗ったんだけど、まさか9.80が出るとはね...。8.00くらいだと思っていたよ。その後に9.77を出してビードをコンボに追い込んだ時は本当に興奮したさ」とビードを完璧に抑えたミシェルは嬉しそうにコメント。
ミシェルはR2でジョエル・パーキンソン(AUS)を倒し、ケリーからも要注意人物と言われていた選手。今年も昨年同様にワイルドカードでの出場ですが、現在WQS15位のミシェルがクオリファイする可能性は十分にあります。そうなると来年のツアーでは怖い存在になるでしょう。
「タイトル争いに絡んでいる奴を倒すのは良い気分では無いけど、オレは勝つためにここにいる訳だからね。ぜひ、来年はツアーに参戦して奴らを倒したい。このイベントでは良い波でサーフィンしてオレの実力を証明したいだけ。WQSは本当に小さい波ばかりだから、あんな良い波でヒートを戦えるなんて嬉しいよ」とミシェルは話していました。
ビードの敗退でまた一歩9Xに接近したケリーは、フレンチローカルのワイルドカード、ジョアン・ドゥルーを相手に思わぬ苦戦を強いられましたが、ラスト数分で8.00をスコアしなんとか次に進むことが出来ました。
「あのヒートでいくつかの良いスコアを出せても、今年のオレの平均からすると下回るよね。まだ良いパフォーマンスも見せられてないけど、これ以上悪くなりようがないと考えればグッドニュースかな(笑)」とケリー。
ビードが敗退した今、ケリーがフランスで9Xを確定するためには自身が優勝を決め、タジ・バロウ(AUS)が次のR4か、またはQFで負けるのが条件。
「そりゃあここで決めたいさ。でも、あえて期待はしないでおくよ。タジは良い調子みたいだからね」とケリーは話していました。
そのタジですが、前戦のカリフォルニアではあと一歩のところでケリーに優勝を遮られたものの、サーフィンの方は絶好調!R3ではワイルドカードで出場のゲイブ・クリング(USA)を相手に全く隙を見せず、コンビネーションスコアの圧勝。
「タイトルはほぼ決まっているから、ただオレはこのイベントに勝ちたいだけ。今年は何回も惜しいところでやられているから、ここでは優勝したい。本当にそれだけさ。もうポイントは二の次だね。油断は出来ないけど、ケリーに続く2位のポジションだけでもクールだよ」とタジ。
タジの次の対戦相手は2008年注目のルーキー、デーン・レイノルズ(USA) R3でジョーディ・スミス(ZAF)を相手に大差で勝利したデーンも、タジと同様に絶好調と言えるサーフィンを披露しています。試合運びの上手さではタジが1枚上手ですが、ホセゴーの波はクセがあるため、勝負はフタを開けるまで分かりません。どちらが勝つにせよ、面白い戦いになるのは間違いないでしょう。
ネクストコールは現地時間24日の早朝8時(日本時間の24日午後3時) 公式サイトではライブ中継も楽しめます。
ファイナルまで一気に行なわれる可能性が高いので、お見逃しのないように!
http://www.quiksilverlive.com/(PC用)
photo: ASP Covered Images