WQS6スタープライム『Rip Curl Pro』はDavo’s dayで終了!!
2008-08-24 更新

ASPファンなら御存知の通り、ホセゴーはワールドツアーの舞台になるほどのクオリティを持つビーチブレイク。ウネリと風さえ合えば、広いビーチの至る所でバレルセッションとなり、それを見守る美しいトップレスのガールズ達。美味しい海鮮料理にワインと、サーファーにはまさに天国のような場所。ワールドツアーや、WQSを転戦している多くの選手達が、このフランスでのイベントを毎年楽しみにしているというのも頷けます。
ファイナルは現在WQSレイティング2位の「Davo」ことクリス・デヴィッドソン(AUS)とワールドツアーの合間にWQSをフォローしているジハード・コードル(BRA)の戦い。
ファーストライドからジハードより1ランク上のライディングを披露していたクリスは序盤に10ptに近いハイスコアを叩き出し、早々とコンビネーションに。ジハードも後半に8.17を返しますが、クリスは残り6分に二つ目の9pt台をメイクして、今イベントのハイエストヒートスコアとなる19.24ptでジハードを再びコンビネーションに追い込みます。これで勝利を確信したクリスは終了のホーンを待たずにビーチへ戻り、大はしゃぎ!この辺がやんちゃなクリスらしいところ。
ファイナル終了後のインタビューでは、「望んでいた以上の良い成績が残せて信じられない気分さ。今日のコンディションはオレのサーフィンにガッチリと合ってベストのライディングが出来た。まさに’オレの日’って感じ(笑)。まるでジハードと一緒にフリーサーフィンを楽しみながら、すんなり二つのビッグスコアが出てしまったようだよ。」とコメント。
今回の優勝で15,000USドルと3,000ptを手に入れたクリス。カレントリーダーのナサニエルにはまだ届きませんが、クオリファイには十分過ぎるポイントをすでに稼いでいます。
「WQSに戻ってからは厳しい時期が続いた。怪我に泣かされたり、スポンサーに見離されたり、苦しかったけど、もう準備はOKさ。来年ASPのトップ45として戦うのが楽しみだよ!今日の勝利は最高に嬉しい!」とクリス。
ジュニア時代から注目されていた彼も、もう31歳でベテランの域。今までの経験とワイルドなスタイルを武器にどこまで成績を延ばせるのか?来年のツアーでの活躍を楽しみにしていましょう。
一方、熱烈なブラジリアンサポーターの応援も虚しく、完全にクリスに抑えられてしまったジハードは、2008年にツアー入りを果たしましたが、ほとんどが最下位でトータルも42位とリクオリファイするには厳しい位置。WQSのフォローが残された道となっているジハードにとって、今回の2位は非常に価値のあるもの。2625ptのプラスでレイティングを11位までジャンプアップさせています。
なお、日本人選手は『Sooruz Lacanau Pro』に続き、大野”マー”修聖だけがエントリー。Round of 96ではジョシュ・カーに続く2位でラウンドアップしましたが、Round of 48はクリス・デヴィッドソン、ターナー・ガダスカス、ヘイター・アルヴェスというガチガチの3名に囲まれたタフなヒートに。クリスの15.00以外は14pt台の接戦で後半にヘイターを抜いて追い上げをかけたマーですが、あと1本が足らず、僅かな差で3位敗退。25位で1050ptをプラスした後のレイティングは57位。ポルトガルに移動して8月26日からスタートする6スター『Buondi Billabong Pro』にもマーの名前はクレジットされているので、是非応援を!
『Rip Curl Pro』結果
1位 クリス・デヴィッドソン (AUS)
2位 ジハード・コードル (BRA)
3位 マルロン・リプケ(DEU)、ジョシュ・カー (AUS)
5位 ティム・ボール(FRA)、ナサニエル・カラン(USA)、ミカエル・ピーコン(FRA)、ドリュー・コートニー(AUS)
photo: ASP Covered Images