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WQS6スター『Sooruz Lacanau Pro』終了!

2008-08-18 更新
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来年のASPワールドツアー入りを目指してWQSを転戦している選手達は、日本での6スター『夢屋ビラボンプロ田原』を終えてから8月~9月にビッグスターが続くヨーロッパへと移動。今回はそのファーストイベントとなったフランス西部のサーフタウン「ラカナウ」で行なわれた『Sooruz Lacanau Pro』の模様をお伝えします。

このイベントは今シーズンのヨーロッパで行なわれた2つ目の6スターで、現地時間8月12日からスタート。波はコンテスト初日が5-6ftレンジ。あいにく風が合わなかった日が多かったものの、十分なサイズとバッチリ決まったサンドバーのおかげでコンテストには問題ないコンディション。
そんな中、勝ち上がってきたのはWQSカレントリーダーのナサニエル・カラン(USA)、元ツアー選手のジョシュ・カー(AUS)、グレッグ・エムズリー(ZAF)、バリ島で開催された『Rip Curl Pro Search』でケリー・スレーター(USA)を倒して快進撃を続け、ルーキーながら3位に入ったティアゴ・ピレス(PRT)など。

唯一、日本人でエントリーしていた大野”マー”修聖は、Round of 96でパトリック・ガダスカス(USA)らを抑えて2位通過。続くRound of 48もラオニ・モンテイロ(BRA)とダスティン・バラカ(HAW)という格上の相手との戦いでしたが、ラスト数分で逆転劇を演じてラウンドアップ!しかし、快進撃はここまで。Round of 24でマイク・ロスネス(USA)とグレン・ホール(IRE)を相手にあと一歩のところで3位敗退。レイティングを94位から73位にアップさせたマーは、18日からホセゴーで行なわれる6スタープライム『Rip Curl Pro』にもエントリーしているので、活躍を期待しましょう!

17日に迎えたファイナルデイは、QFからスタート。2-3ftレンジのオンショアのバンピーなコンディションの中、ラスト2名に残ったのは、ナサニエル・カラン(USA)とディオン・アトキンソン(AUS)。マンオンマンのファイナルで主導権を握っていたのは、序盤にミドルスコアを重ねたナサニエル。ヒート中盤にはディオンが8.50をスコアして逆転する場面もありましたが、後半にナサニエルが7pt台と8pt台を立て続けてメイクし、優勝を決めました!
「ここまで良い結果が続いたから、今回はレイティングを気にしないでヒートをこなしていくことが出来たよ。」とナサニエル。

7月下旬にカリフォルニアのハンティントンビーチで開催された6スター『US Open』で優勝してからWQSのトップに立ったナサニエルは、その後も好調さをキープし、6スター『夢屋ビラボンプロ田原』で5位。今回の『Sooruz Lacanau Pro』で優勝と順調にポイントを重ね、2位のクリス・ディヴィッドソン(AUS)に2000pt以上の大差を付けて独走態勢に入っています。
「この状況にはちょっと困惑しているけど、楽しんでやるつもりさ。」とナサニエル。さらに「もし、今シーズンASPワールドツアー入りを果たせたら超嬉しいよね。ツアーでベストウェーブを乗ることを考えているけど、まだちょっと気が早いかな(笑)。」と現在置かれている状況に対してコメントを残しています。

ファイナルで敗れたディオンは、先日の『夢屋ビラボンプロ田原』でもRound of 16でナサニエルと対戦していますが、日本の小波に苦戦して思うようにポイントを延ばせず、ナサニエルが勝利。今回はそのリベンジを果たしたかったディオンですが、またしても敗退することに...。
ファイナル終了後のインタビューでは、「ファイナルは重大なミスをいくつか犯してしまった。乗るべきだった波を逃してしまい、彼にやられてしまったよ。それでもナサニエルと良い戦いが出来て嬉しいね。」とコメント。

ディオンはナサニエルより2つ年下の22歳。日本ではまだ無名ですが、ジュニア時代には同じオージーのベン・ダンや、ジュリアン・ウィルソンと肩を並べた程の実力者。今回得たポイントで18位までレイティングをアップさせ、クオリファイ圏内の15位に接近しています。

次の注目イベントは8月18日~24日の期間にラカナウから少し南下したホセゴーで開催される6スタープライム『Rip Curl Pro』 9月の前半にかけてポルトガル、スペインとビッグスターが続くため、多くのトッププロがエントリーしています。最近はWQSの公式サイトもツアー並に充実しているので、遠い日本からお気に入りの選手を応援してみては?


『Sooruz Lacanau Pro』結果
1位 ナサニエル・カラン(USA)
2位 ディオン・アトキンソン(AUS)
3位 マイク・ロスネス(USA)、ジョシュ・カー(AUS)
5位 ティアゴ・ピレス(PRT)、ジョエル・センティオ(HAW)、ヤーディン・ニコル(AUS)、グレッグ・エムズリー(ZAF)

photo: ASP Covered Images