『Billabong Pro』2日目は注目のルーキーが活躍!
2008-07-12 更新

この日は前日と比べると多少サイズダウンしましたが、J-Bayのマシンブレイクは健在。天気も良く、寒ささえ気にしなければ最高のコンテスト日和でした。
R1は接戦が多かったため、R2にはパーコことジョエル・パーキンソン(AUS)、アンディ・アイアンズ(HAW)などのビッグネームも登場。
パーコはファーストヒートでオッキーことマーク・オキルーポ(AUS)と対戦し、8.50を含む16.33でオッキーをコンビネーションスコアに追い込んでの勝利。
「二人とも真剣だったよ。」とパーコ。さらに「オレたちは共に勝利を目指して戦ってたんだけど、途中でオッキーがフィンを折ってそれを無くしてしまったんだ。しばらく困惑してたけど、大丈夫、大丈夫と言って近くにいたキッズのボードを掴んでサーフィンし始めたんだぜ。オッキーらしいよね。思わず笑っちゃったよ。それでも良いヒートだったと思うよ。」とオッキーとのヒートについて話していました。
パーコは次のR3で同じオージーのダニエル・ウィルスと戦います。
R1で弟のブルース・アイアンズ(HAW)に僅差で敗れてしまったアンディは、H2でワイルドカードのグランガー・ラーセン(HAW)を相手に二つの7pt台を手堅くまとめてR3へ。
「良い波を選ばないと勝てないのに今のオレにとってそれはハード。厳しい寒さとの勝負さ。ここに来る前にバリにいたのが間違いだったみたい。この寒さの中でやる気を起こすのが難しいんだ。サーフィンしたのはコンテストの前に一回と前のヒートだけだからね。」とアンディ。
ここ「J-Bay」で良い波が立つ時は必ずと言って良いほど気温が下がるのが唯一の難点。R1でケリーがグローブをしていたのを見ると、その寒さが想像出来ますよね。世界中を旅するワールドツアーの選手にとって「寒さ」は言い訳になりませんが、今年のJ-Bayは水温も相当低いようなので、もしかしたらこれが勝負の重要な鍵になるかも知れません。
その寒さに慣れている南アフリカ出身のジョーディ・スミスは地元で少しでも良い成績を残したいところ。
R1ではエイドリアーノ ・デ・ スーザ(BRA)に抑えられましたが、R2では9.60と9.00のハイポイントを重ね、R1のテイラー・ノックスに継ぐ2番目のトータルスコアをメイク。エイドリアーノ よりも先輩のブラジリアン、ネコ・パダラッツを撃沈してラウンドアップを果たしています。
ジョーディは「良い形で勝てて気が楽になった。これで33位にならずに次のラウンドへ進めるよ。凄い嬉しい!」とコメント。
ASPファンなら御存知の通り、ジョーディは昨年のWQSチャンピオン。オニールとのビッグな契約も済ませ、ワールドツアーでの上位入賞を期待されていますが、第1戦のゴールドコーストでの9位がベストで、あとは17位か33位。トータルでも19位と注目のルーキーにしては今一つな成績...。
R2のライディングを見る限りでは何か吹っ切れたものを感じたので、R3のディーン・モリソン(AUS)との1戦は見逃せません。
J-Bayのライトの波はレギュラーフッターに有利と言われていますが、グーフィーフッターのボビー・マルティネス(USA)はそんなことはお構い無しで今イベント2本目のパーフェクト10をスコア。ボビーがゲットした波はこの日1番の大きなバレルを形成。バレルに包まれた後は思わず声が出てしまう程のスタイリッシュなビッグターン。映像で見ると光の加減もパーフェクトで、芸術的でした。ライブ中継を見れなかった方は公式サイトのビデオをチェックすることをオススメします。
ネクストコールは現地時間12日の朝7時。日本時間の午後2時。波次第ではゴーサインが出る可能性もありますが、来週には次の大きなスウェルが入る予報が出ているため、R3からはそれを狙って行なわれる見込み。
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photo: ASP Covered Images