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WQS6スター『Mr. Price Pro』終了!

2008-07-07 更新
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2008年注目のル-キー、ジョーディ・スミスを生んだ土地、南アフリカのダーバンでWQS6スター『Mr. Price Pro』が6月27日~7月6日の期間に開催。
会場になったニューピアの波はメインラウンド初日のヘッドオーバーサイズをピークにダウン傾向となり、ファイナルデイは1-2ftのオンショア。お世辞にも6スターイベントに相応しい波とは言えませんでしたが、これもコンテストの宿命。マンオンマンのファイナルでオージーのクリス・デヴィッドソンがローカルのトラビス・ロジ-ズをコンビネーションスコアの圧勝で下し、2002年のブラジル戦以来の勝利を決めました。

「ファイナルまで進んで、更にロコボーイを倒せたなんてストークしているよ!ファイナルは小さいライトの波。トラビスはバックサイドだったからフロントサイドのオレに有利な展開だったんだ。ここでは過去に10ポイントも獲ったことがあるけど、今日の波では無理!(笑) それでも、優勝を手に入れて気分良く帰国出来るさ。」とクリスは嬉しそうに話していました。

クリスは「DAVO」の愛称でジュニア時代から注目され、リップカールというビッグスポンサーにも恵まれて10代の頃にクオリファイを果たしています。しかし、怪我に泣かされてしまったり、やんちゃな性格からスポンサーにも見放されてしまい、その後は第一線から退くことに...。
WQSからの出直しはクリスにとって試練の連続でしたが、今シーズンはコンスタントに上位に顔を出すようになり、今回の優勝で得た2,500ptで、トータルレイティングも34位からクオリファイ圏内の7位に大きくジャンプアップ!
まだシーズンは半ばですが、来年のツアー復帰に向けて希望の光が見えてきました。
クリスは7月29日から伊良湖で開催される「YUMEYA BILLABONG PRO TAHARA’08」にもエントリーしているので、注目しましょう(イケメンなので特に女子!)!!

一方、あと一歩のところで優勝を逃してしまったトラビスは、ファイナル終了後のインタビューで「毎年このイベントに賭ける意気込みは半端じゃないのさ。だって、オレの家はここから5分ほどだし、小さい頃からサーフィンしてたんだから。ファイナルは非常に厳しかったね。クリスは間違いなくベスト2本の波に乗ってたよ。オレは一本も良い波に乗れなかったのに...。」とコメント。

トラビスは2005年にドリームツアーの仲間入りを果たしてからリクオリファイのギリギリのラインをさまよっています。昨年は怪我で出場回数が少なかったことから特別枠でのリクオリファイでしたが、今年はファーストラウンドで敗退するパターンが多く、第4戦終了時点でのレイティングは最下位に近い41位。
このイベントでの調子を7月10日からJ-BAYでウェイティングピリオドに入るASPワールドツアー第5戦『Billabong Pro』にも繋げたいところでしょう。

なお、同時開催となったウィメンズ(5スター)の方は、現在ワールドツアーレイティング11位のシルヴァーナ・リマが、17歳の新人フレンチガールのボーリン・アドを抑えて優勝。
「ここの波はホームに似ているからブラジリアンには有利だと思う。波も良かったし、最高のイベントだったわ。」とコメントを残していました。

そして、気になる日本人プロですが、大澤伸幸、大野修聖、田中譲、深川達哉、萩原水紀、谷口絵里菜はファーストヒートで敗退。田中英義はRound of 144でゼーン・ハリソン(AUS)らを抑えてトップ通過。田中樹もその勢いに乗り、ターナー・ガダスカス(USA)らを抑えてトップで次のラウンドへ進みましたが、両者共にRound of 96は通過出来ず、良い結果は残せませんでした。

次のWQS6スターイベントは、カリフォルニアのハンティントンビーチで開催される真夏の祭典『US Open』 7月18日からトライアルがスタートします。

『Mr. Price Pro』結果
1位 クリス・デヴィッドソン(AUS)
2位 トラビス・ロジ-ズ(ZAF)
3位 パトリック・ガダスカス(USA)、ネコ・パダラッツ(BRA)
5位 ジェレミー・フローレス(FRA)、ジョーディ・スミス(ZAF)、 ネイザン・ヨーマンズ(USA)、ドリュー・コートニー (AUS)

photo: ASP Covered Images