『Maldives presents SriLankan Airlines Pro』終了!
2008-06-15 更新

WQSで最もポイント・賞金を稼げるこのイベントには、世界中から多くのトッププロが集結。オーストラリアからはマイケル・キャンベル、フィリップ・マクドナルド、ショーン・キャンズデル、ネイザン・ヘッジ、ジュリアン・ウィルソン。アメリカ本土からはWQSレイティングトップのパトリック・ガダスカス(USA)や、弟のターナー、ブレット・シンプソン。ハワイからはサニー・ガルシア、リアム・マクナマラ、マクアカイ・ロスマン、ジョエル・センティオ。ブラジルからはレオナルド・ネヴェス、ジハード・コードル、昨年の同イベントを制したヘイター・アルヴェスなどがエントリー。そして、日本からは田嶋鉄兵と大野修聖が出陣し、パーフェクトなレフトブレイク「パスタポイント」を舞台に白熱した戦いを繰り広げていました。
期間中はサイズアップ傾向となり、MAX4-5ftの十分なウネリとクリーンなフェイスに恵まれ、6スタープライムに相応しいコンディション。
ファイナルに向けて勝ち残ってきた選手はハワイアンが多く、QFに残った8人中、5人という圧倒的な強さを見せていました。
ファイナルもケコア・バカルソとダスティン・バルカのハワイアン対決。ファーストライドで8.17ptをメイクしたダスティンが中盤までリードを握りますが、残り約10分でケコアが9.00で逆転!この時点でダスティンに必要なスコアは7.84。しかし、6.33がラストライドになってしまい、ケコアがダメ押しの8.87を決めてコンテストは終了。
WQS6スタープライム初優勝を決め、3,000ptと賞金15.000USドルをゲット!トータルレイティングをトップ10圏外から一気に5位にアップさせています。
「ASPのオープンレベルで優勝出来て最高に嬉しい!数年前にASPのワールドジュニアタイトルを獲得してから周囲に期待されていたけど、それがプレッシャーだったんだ。このレベルで勝つのは本当にハードだよ。やっと勝ててホッとした気分さ(笑)。波は最高だったし、沢山のハワイアンがリップしまくってたよね。今夜は皆でパーティーだぜ~!!」とケコアはハワイアンらしい陽気な声でファイナル終了後のインタビューに答えていました。
ファイナルで惜しくも敗れたダスティンは昨年の同イベント(2007年は5スター)で3位に入っており、それを上回る今回のWQS6スタープライムでの2位は今のところ彼の戦歴の中でベストな結果。ダスティンは精力的にWQSを回っているわけでは無く、ハワイで開催されるイベントや、モルディブのような波の良いイベントだけを狙ってエントリーするハワイアンに多いタイプの選手。それでも、今回の成績で19位までランクを上げ、クオリファイ圏内の15位に接近しているのは、その実力が世界トップレベルという証拠でしょう。
「ハワイアンにとって最高のイベントになったね。ファイナルはパーフェクトウェーブで素晴らしい時間を過ごせた。ケコアと一緒に楽しくサーフィンしたって感じかな。ヒート中盤は少しミスっちゃったけど、全体に見ればOKさ。こんな素晴らしいイベントはなかなか無いよ。」とダスティンはコメントを残していました。
なお、気になる日本人プロの結果ですが、大野修聖はRound of 144のH22でターナー・ガダスカス(USA)らに抑えられ、3位敗退となり、97位。田嶋鉄兵はRound of 96のH20でラオニ・モンテイロ(BRA)とブレット・シンプソン(USA)に抑えられ、3位敗退で49位。
総合では大野修聖が86位。田嶋鉄兵が154位になっています。
今後のWQSビッグスターは6月中にブラジルで5スターが2戦。その後は8月上旬にかけて6スターが3戦控えています。まずは南アフリカのダーバン『The Mr Price Pro』、カリフォルニア・ハンティントンビーチ『US Open 』、そして日本で開催される最も大きなイベント『Yumeya Billabong Pro』に続きます。
残すところ半年となった2008年のWQSですが、最も注目したいのは、2000年のワールドチャンピオンであるサニー・ガルシアの活躍振り。まだ優勝こそ無いものの、コンスタントに上位に食い込み、今イベント終了後のレイティングは4位。シーズン中盤の比較的小さな波でのイベントを上手く乗り切れば、終盤はサニーの得意なハワイのビッグスターが続くので、クオリファイするのも難しくないでしょう。
『Maldives presents SriLankan Airlines Pro』結果
1位 ケコア・バカルソ(HAW)
2位 ダスティン・バルカ(HAW)
3位 ジョエル・センティオ(HAW)、レオナルド・ネヴェス(BRA)
photo: ASP Covered Images